イージス・アショア(陸上イージス)建設・配備そのものを断念せよ

2020年05月9日

 

イージス・アショア(=陸上イージス)の秋田市新屋(あらや)地区への建設・配備をめぐって、河野太郎防衛大臣は、「新屋地区への配備断念」との報道に「フェイクだ」と記者会見で発言している。
このことについてメディアの記者団から感想を求められた。

 

IMG_20200508_165446~3 ぶら下がり会見

 

私は、「大臣の発言の仕方はトランプ大統領のやり方と瓜二つだ。〝ご飯論法〟とも似ているが、結論がそこに至っていないことのみを名分に、進んでいるであろう状況についてフタをするものでしかない」とまず指摘しました。

イージス・アショア(本格的なミサイル基地)の新屋地区への建設・配備は、県民の運動と世論の前に「ゼロベースで検討」と言わざるを得ないところまで追い込まれている。
私は、国会でこの問題を再三にわたって取り上げてきた
平和の流れに逆行する建設・配備であること、防衛省内部文書を示し「すべての弾道ミサイル迎撃は困難」であることや、米海軍海洋システムのマニュアルで「レーダー電磁放射が人に対して及ぼす危険」も明らかにしてきた。さらに、トランプ氏の対日要求に応えて6000億円以上のコスト負担が押しつけられること等を追及してきた

 

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DSC_9626 0605 外務(赤旗)

 

野党国対委員長が揃って現地を視察し、地元住民と懇談も行い、運動との交流を深めてきたし、県民の審判は先の参院選挙で「イージス・アショア配備反対」を掲げた寺田静候補(現参院議員)勝利で下っている。

 

0614 国対委員長 新屋演習場視察①

 

秋田 新屋演習場視察20180707②

 

いまコロナ禍で、お隣の韓国では、軍事費9897億ウォン(約850億円)の削減などが行われ、総額12兆2000億ウォン(約1兆650億円)が新型コロナウイルス対策として支援金支給に投入される。
削減された軍事費はF35ステルス戦闘機などで、今年の支払いの一部を延期して、コロナ対策に予算を集中する努力を行っている。

日本も、2020年度予算にまったく手を着けない姿勢を根本からあらため、今こそイージス・アショアの新屋地区への建設・配備を断念するだけでなく、秋田にも山口両県における建設・配備計画そのものをきっぱり断念し、建設・配備予算を削減すべきだ、と述べました。