野党国対委員長ら陸上イージスの新屋演習場視察/地元住民の皆さんと懇談

2019年06月15日

 

14日、12日の国対委員長連絡会で決めた秋田市にある陸上自衛隊新屋演習場の現地調査を野党国対委員長らで実施。
立憲民主党の辻元清美国対委員長、本多平直寺田学両衆院議員、国民民主党の日吉雄太国対委員長代理、日本共産党からは高橋千鶴子衆院議員と私が参加。

 

0614 国対委員長 新屋演習場視察③

 

現地調査は、13日の野党合同ヒアリング(14日既報)で、防衛省は、新屋演習場以外の国有地は津波対策が必要のため「不適」としていたにも関わらず、新屋演習場でも津波対策で土地のかさ上げが必要と認めました。野党は「新屋ありきだ」と追及しました。
この日は、現地調査を行い、演習場内の立ち入り調査を求めましたが、防衛省は「演習の準備のため」と称して拒否するという許せない対応でした。
参加の議員は、「これでは国会での審議ができないではないか」との怒りの声をあげ、抗議しました。

 

0614 国対委員長 新屋演習場視察①

 

私は、昨年6月6日の外務委員会でイージス・アショア候補地の新屋演習場の問題を追及しました。用意されたパネルを示しながら「秋田商業、勝平小学校、勝平中学校、福祉施設や、住宅密集地へのイージス・アショアの建設など許されない」と述べました。

 

0614 国対委員長 新屋演習場視察②

 

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調査後は、地元住民のみなさんと懇談しました。

 

0614 国対委員長 新屋演習場住民懇談②

 

新屋勝平地区振興会佐々木政志会長は、「16の町内会長全員参加のもと反対で一致した。秋田の新屋の問題にとどまらない全国の人にこの問題を知ってほしい。学校、福祉施設などが隣接している。この現実を肌で知ってほしいと訴え。
住民の方々からは「このままでは住む人がいなくなる」「有事時にゼロなどあり得ない。攻撃対象になる」「周囲に多くの学校がある。人殺しの兵器が子どもたちのすぐ近くに置かれる」などの不安が語られました。

 

0614 国対委員長 新屋演習場住民懇談①

 

辻元さんは、「電磁波、津波、有事の危険などに加え、地域が壊されてしまう。国会でしっかりただしたい」と表明。

私は、今月の6月5日に外務委員会で質問した際に提示した防衛省提出の「原議資料」を皆さんに提供して「防衛省はなぜ新屋を候補地に選んだかに関する核心部分を黒塗りにしている。つまり選定の本当の理由を、国会にも住民にも隠している。それを明らかにせよと要求すると『他国との信頼関係が損なわれるおそれがある』とか、『国民の間に混乱を生じさせるおそれがある』と答弁した。ずさんな調査は、核心部分を隠し、『新屋ありき』でつじつま合わせのごまかししている結果だ。防衛省の答弁は、そのような議論を行っていることを明らかにした。本当の理由と議論を説明すべきだ。国会・住民の団結でイージス・アショア配備撤回させましょう」と呼びかけました。

佐々木会長を親しく激励。私は、「イージスアショア配備に関して、住民の皆さんの間には、いろんな意見がおありでしょう。そんな中で配備反対でまとめることでのご苦労は、なみたいていと察します。私たちも国会で頑張ります」と述べました。

佐々木さんは、「ほんとうに良く来ていただきました。私たちの思いをくんで力を貸してほしい。これからもよろしくお願いします」と語り、何度もガッチリと固い握手を交わしました。

 

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地元住民のみなさんとの懇談後は、ぶら下がり会見を行いました。

 

0614 国対委員長 新屋演習場ぶらさがり会見