6日、外務委員会質問その1。イージス・アショアで全てのミサイルの迎撃はできない//質疑の動画が視聴できます

2018年06月7日

 

6日、外務委員会で、政府が2023年度の運用開始をめざす陸上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画について内部文書を示しながら、質問を行いました。

 

IMG_20180606_233859

 

私は、昨年12月6日の防衛省の「統合機動防衛力構築委員会(統機防委)で使われた「事務連絡」と題する真っ赤な表紙の「秘密」指定の文書(なおこの文書は、防衛省が資料要求に応えて提出したもの)を掲げながら、「弾道ミサイル防衛について 課題」と期された項の中に、北朝鮮から「飽和攻撃を受けた場合、全て弾道ミサイルを迎撃することは困難」「ロフテッド軌道への対応能力が限定的」と記載されていることを指摘。統機防委の委員長を務める山本朋広防衛副大臣は、「真贋を含めてお答えできない」と答弁を避けましたが、ロフテッド軌道については「確かに迎撃はより困難になる」と認めました。

 

IMG_20180606_233530

 

イージス・アショアは1基あたり1000億円と巨額費用が必要とされていることから、配備後の維持経費などの運用コストがどれくらいかかるのかと質問。山本副大臣は「変動するので現時点で確定的にいくらかかるということを答えるのは困難」と答弁。巨額な費用が必要ななることへの明言を避けました。

 

8O0A0427

 

副大臣の答弁「真贋を含めて」には、驚きましたし、許されないものです。防衛省が私の要求に応えて提出した資料をそのように言ってしまえば、議論は成り立ちません。

防衛省が提出した資料は、ニセ物かもしれないということになります。いくら答弁を避けたいからといって自らの省が提出した資料をこのように扱っては、国会に対する冒とくとなるのでは?

 

*******

 

以下の衆議院の院内中継をクリックしてご覧ください。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48244&media_type=fp