これまた残念‼ 京の三大祭り、2つ(葵祭、祇園祭)が中止に

2020年05月10日

 

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で、京都の三大祭り(5月の葵祭、7月の祇園祭、10月の時代祭)のうち、5月15日に行われる葵祭の行列・路頭の儀と、祇園祭の山鉾巡行7月17日・前祭、24日・後祭)が中止に。とても残念です。

祇園祭、山鉾巡行(7月17日の前祭、24日の後祭)が中止となりました。山鉾巡行を中止するのは、阪急電鉄の工事の影響で中止になった1962年以来58年ぶりです。祇園祭と疫病の歴史は古く、明治12(1879)年~28(1895)年には計4回、コレラの流行により祭りの前倒しや延期をした過去があり、それ以降は、後祭の巡行が復活するなど、続けてこられました。

山鉾巡行は、疫病をもたらす疫神をお囃子(はやし)や踊りなどで引き付けて山鉾に集める「神賑(にぎ)わい」の一面がり、ただ、この賑わいは神だけでなく、人(観光客)も引き付けてしまうのではないかということで多くの人が集まる状況を避けるための巡行中止に。
山・鉾を組み立てる「鉾建て」については、6月上旬までの状況をみて判断するそうですが、鉾建てを実施しても提灯への点灯はせず、試し引きとなる「曳き初め」も実施しないとのことです。巡行前の「宵山」、巡行当日の夕方から八坂神社で行われる「神輿渡御」も中止に。
写真下は、昨年の祇園祭(後祭)での、大船鉾にてのものです。
20190723_160720 大船鉾
ところで、不謹慎ながら宵山につくられる柏屋光貞さんの「行者餅」はどうなるのだろう。近々連絡してお聞きしようかな。
0_15890254160085107317823319999220~2
「柏屋光貞」さんのご当主・中川夕津也さんから、「『不動心』を身に付けるため、不動明王に向かって真言を唱えています」と激励のハガキをいただきました。
IMG_20200509_205330~2

20190723_160823 大船鉾

 

*******

 

葵祭は、下鴨神社と上賀茂神社の例祭で、京都御所から下鴨神社を経由して上賀茂神社へ新緑の都大路を平安装束をまとった「斎王代」をはじめ、総勢500名を超える人々と馬や牛が練り歩き(路頭の儀)、平安王朝・平安絵巻が再現されます。京都で最古の祭りと言われており、行列のすべてに葵の葉が飾られています。今年は「社頭の儀」などの神事のみ神社関係者で行われます。

私が学生の頃は、御所を出発した行列は、立命館大学の広小路学舎から見えたように思うのだが。

 

 

IMG_1169