こくたが駆く

「高速ツアーバス事故」問題の審議のため、国交委の開催を要求。

RIMG02209日、衆議院国土交通委員会理事懇談会が開催されました。5月2日、私が委員会の開催を要求したことを受けて、国土交通省から関越自動車道の高速バスツアー事故の報告を受けることになったものです。

私は、「規制緩和した上に、事業者の監督・指導を怠ってきた国交省の責任は重大だ」と指摘しました。

その上で、省の対応について次の4つの角度からただす必要がある(《続きを読む》欄に掲載)と提起しました。また緊急対策として、①深夜運行は2人制にすること、②低運賃や無理な運行を押しつける旅行業者への監督・指導を強化することを要求しました。

最後に、国交委員会を直ちに開催し、国交省の対応等について審議を行うことを求めました。(写真は、国交委員会理事懇談会について報告する記者会見)

 

 

 

多くの人命が失われている。それを防げなかったのか?という角度から問題点を明らかにしなければならない。RIMG0219

①2007年「あずみ野観光スキーバス事故」があった。この教訓を生かし、対策を行なっていれば防げたかもしれない。②この機会に高速バスツアーの問題点を深くえぐると同時に、総務省の「貸切バスの安全確保対策に関する行政評価・監視 結果報告書」にもとづく指摘が何故実行されなかったのか?実行されておればどうだったのか。③「バス事業のあり方検討会」最終報告書の妥当性だ。乗務距離の上限見直しが行われないなど現状容認となっている点。④この間の規制緩和路線の検証も行うなど、ほんとうに再び事故が起きないようにするための万全の措置をとらねばならない。

もう一つ、「あずみ野」事故直後に国交省は、行った監査で、ツアーバス84事業者のうち約8割で過労防止義務などの法令違反が判明し、違法の常態化を把握していたはずだと、対策を怠ってきた同省の責任が重大であると強調しました。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2012/05/09

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コメント

前略 穀田恵二様

今回のバス事故はものすごい悲惨な事故でした。じつは仕事でバス事故の関係ではなく、他の方の退院搬送で前橋赤十字病院に当日行きました。救急外来入り口は、救急車が6~7台止まっていて、中は衝立で封鎖されて入れない状況で、反対側の正面玄関に停めさせてもらって仕事に行きました。

さて、この事故原因は言うまでも無く、穀田さんご指摘のとおり国土交通省の行政の怠慢姿勢にあります。このことは、他の運輸業界に限ったことではなく、行政全てに悪影響をきたしていると思っています。

そもそも規制緩和の発端は、国鉄・分割民営化をはじめとした、行政改革を断行した中曽根内閣を発端として、首切り合理化を容易にした解雇・再雇用…現在の非正規労働者、派遣業法に通ずるものがあります。今回のバス事故に関しても、正に乗務員は日雇いでしたし、行政改悪の結果の縮図です。

それに拍車をかけたのは、小渕内閣で行われたバス業界の規制緩和でした。

止めを刺したのは、小泉内閣の断行した規制緩和でした。「聖域なき構造改革」といって、実際は行政手続や審査を簡略化するための骨抜きであって、結果としては官僚OBや省庁OBの天下り先の機関への甘い汁を作り出すためのものでした。規制緩和はまさに責任逃れに他なりません。

それが2005年4月25日、JR西日本福知山線で発生した尼崎事故、その後伯備線特急脱線事故、JR東日本奥羽本線の特急転覆事故、JRの数々の輸送障害事故につながるわけです。バス業界では、穀田さんがご指摘された通り、あずみの観光スキーバスをはじめ、事故に至らないまでもヒヤリとした事例があると聞いたことがあります。

ところで、われわれ介護タクシーの業界でも、同業者の営業妨害、単価切り下げ、病院・施設・乗客からのダンピング、裏で相見積もりを取って急遽キャンセルされ、仕事が流れるなどの事があって、大変苦しい状況です。結局無理な運転を強いて、いつ事故が起こってもおかしくありません。

私は、これらの同業者の妨害行為、ダンピングの実態、運転代行業者の白タク行為、無認可業者の白タク行為を国土交通省関東運輸局の陸運支局にこれらのことを訴えました。

しかし、担当官は「警察ではないので取り締まることも出来ないし、人数もいないから何も出来ないんですよね。警察からの連絡があれば、行政処分や行政指導、特別監査も可能なんですが。」と相手にしてくれません。

これは介護タクシーだけに限ったことではなく、一般タクシー、バス業界も一緒で、白タク行為と白バス行為を追放するには規制強化を実行して、認可・届出制ではなく、元の免許制度に戻すべきであると私は考えます。

穀田さん、もし機会がありましたら、国土交通省ならびに与党・他の野党に、国会や委員会の場でお話ししていただけたらと思いますので宜しくお願い致します。

これからも、日本共産党と団結・連帯して参りますので、宜しくお願い申し上げます。

 個人タクシー運転士さん、メールありがとうございます。お久しぶりですね!
 大変な体験ではなかったでしょうか。
 この事故について、規制緩和・市場経済万能論の行き着く先と言わざるを得ません。
 私は、7人もの尊い人命が失われた、この悲惨な事故が防ぐことができなかったのか、この責任はどこにあるのか、どうしたら再発を防止できるのか等を真剣に追求することが必要だと思います。
 つまるところ、現場で働いている労働者の実態が決め手です。過当競争、ダンピング、低賃金で働かせる、安全への軽視という連鎖がうかんできます。
 ご意見はもっともです。頑張ります。これからもよろしくお願いします。

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