こくたが駆く

無駄どころか有害!-大和北道路(奈良市内高速道路)を現地調査

080203奈良高速道路調査  2月3日の日曜日、 通常国会で大きな焦点となっている道路特定財源の見直し問題にかかわって、奈良市内の平城京域を通過する京奈和道路・ 大和北道路の建設予定地を調査した。

 京奈和自動車道とは、京都の城陽市から奈良市内を通過して和歌山市に至るまでをつなぐ高規格幹線道路で、 1987年に政府が策定した高規格幹線道路網計画(1万4000km)の一部。

 大和北道路は、そのうち奈良市内を通過する延長12・4kmの路線で、四車線道路を高架と地下とでつなぐ、 総事業費3400億円もかかるという計画だ。

 現地では「高速道路から世界遺産・平城京を守る会」の小井修一・事務局長に案内してもらい、 すでに供用開始している京奈バイパスの木津IC部分や、大和郡山のインターチェンジ予定地部分(写真左上)を見学。

 小井氏より「建設理由となっている渋滞解消にはまったく役に立たない」「平城旧跡の大深度地下をトンネルでぶち抜いて、 地下水位が下がれば、木簡等の貴重な歴史資料がダメになる」「高規格幹線道路として建設するのではなく、 もっと低予算のバイパスで対応することは十分可能。特定財源で高速道路をつくる仕組みがムダに豪華で、 有害ですらある道路計画がとまらない原因になっている」との説明を受け、調査に同行していただいた奈良県会議員からも 「なんとしてもこの大和北道路の建設を止めたいんです」と強い要請を受けた。

 調査には、豆田よしのり・奈良3区予定候補(比例重複)、井上良子・奈良1区予定候補、奈良県会議員らも参加しました。

 

| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2008/02/06

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kokuta-keiji.jp/mt/mt-tb.cgi/660

コメント

 私の村で前村長が急いで作る必要がない道路や施設の建設の際に、交付税措置される有利な借金との説明と、「国が4割も出してくれる」まちづくり交付金について、「国交省は金持ってるな~」と思ったものでした。実は、あのお金は道路特定財源から出ていたんですね?知らんかった。およそ道路とは関係のないような事業やイベントにも使われていたような記憶があります。来年度のそれらの継続事業で、まちづくり交付金をもらえるものとして予算編成しているかもしれない!獣医の議員にチェックしてもらいましょう。

こんにちは。
京都からも注目いただいていておおきにです。
奈良県は環境白書の中で「省エネ」を宣言していながら、非効率なルート選定(郡山ICを無駄にでかくしたいために途中でぐにっと曲げてる)、国交省自ら原材料製造時の炭酸ガス排出量(環境負荷)を「木造<<鉄筋コンクリート」と示したのを反映しないままの高架脚の行進というのは矛盾だらけです。(京都の高架を主体とする高速道路も、ちょっとどうかなあと思う)
トンネル自体もドーム1杯の土の運搬負荷に多量のコンクリートを浪費し、さらに標高差50mの上下という無駄な動きを多量の車両に課しようというものですね。

なら県民電子会議室でも批判しています。
http://kenminconf.pref.nara.jp/view.cgi?FID=forum7&SID=137&PID=145
2月28日は都市計画審議会が近鉄奈良駅となりの奈良県中小企業会館で行われるそうです。

 この間、メディアの報道で随分明るみになっています。ハコモノに使われているのですよね。
 問題は、交付税措置といって、借金漬けになり、さらにそれを返していくためにも道路特定財源が要る。
 「必要な施策は何か?」我慢すべきは何か?をキチンと住民みんなで議論すべきなんですよね。

 京奈和道路のつなぎの計画など勉強しました。渋滞緩和ならバイパスをもっと早く完成させるべきだったなど、「とにかく高速道路ありき」の発想ですよね。
 しかも国会予算委員会で指摘しましたが、世界文化遺産に指定された平城京跡の地下を通すなど「何をかいわんや」です。
 怒りがこみ上げてきました。
 京都もひどいものです。
 それが、自治体負担つまりは住民への新たな負担になるという点からも許しがたいと言わねばなりません。
 それにつきましても、粘り強く運動されている多くの方々に敬意を表したいと思います。
 さらに住民監視で頑張りましょう。

コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。すぐに表示されないからといって何回も投稿せずにしばらくお待ちくださいますようよろしくお願いします。)