こくたが駆く

学校給食で、地場の京焼・清水焼の食器の活用を。京都市教育委員会と産業観光局に申し入れ

   DSCF1570 14日、日本共産党京都2区国政委員長のはら俊史さん、京都市会議員の北山ただお宮田えりこさんと私の秘書の神原さんで、京都市教育委員会と京都市産業観光局に「京都の学校給食で、地場の陶磁器の活用を」の申し入れを行い、懇談を行いました。

   申し入れ文書は《続きを読む》欄に掲載しています。

   教育委員会総務課長、産業観光局伝統産業課長らが応対しました。

   教育委員会からは、「学校の統合や大規模改修に合わせて大型食洗機の設置のできる調理室を整備するなどして、アルマイト食器からの転換を図りたい」「趣旨はよく理解できるが、陶磁器対応の食洗機に変えるには1800万円必要」などの回答でした。

   一方、産業観光局は、「伝統産業の現場を、私たちも応援したい」「学校給食での伝統産業の活用というのはいい着眼点ですね」などと話が弾みました。

   最後に、「教育委員会・産業観光局がともに力を合わせて、進めてください」と重ねて要望しました。

 

2012年11月 14日

提案「京都の学校給食で、地場の陶磁器の活用を」

衆議院議員 こくた恵二

日本共産党京都2区国政委員長 はら 俊史

京都市会議員 北山ただお

同 宮田えりこ

提案1 子どもの健康と食育を優先し、陶磁器の食器を

現在、学校給食の食器は、陶磁器、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレートの3種が主流ですが、その中でも、環境ホルモンの心配のない陶磁器の使用が増え、最も使用されています。京都でも、子どもの健康を第一に考えて、陶磁器の食器を使用すべきです。

提案2 京焼・清水焼など地元の陶磁器の活用で、地場産業の応援を

   全国では、学校給食の食器として陶磁器を使用するのが当たり前となってきました。また、漆器など含め「地場の食器で子どもたちの給食を」と地場産品の活用も広がっています。例えば、秋田県では伝統産業である川連漆器を学校給食に使用し、地元産業の理解にもつながっています。京都は陶磁器の全国的な産地です。京都でも、学校給食に地元の陶磁器を使用すれば、地場産業を応援することにつながります。

   *「食育」に逆行するアルマイト食器を依然として使用している京都市

   現在、京都市では、学校給食は基本的にアルマイト食器が使用されています。文部科学省の「学校給食における食堂・食器具使用状況調査」(H18年、以後は公表なし)では、アルマイト使用は10.2%(H15年と比2.9ポイント減)です。すでに時代遅れです。「食育」の面からも、アルマイト食器は、熱伝導率が高く、熱いメニューは手でもって食べられません。このように「食育」に逆行する学校給食でのアルマイト食器から、全国では当たり前となっている陶磁器の食器に切り替えるべきです。

   * 陶磁器は耐久性に優れ、経済的です

   全国では、学校給食用食器の検討会が積極的に行われています。食器の耐久性については、陶磁器の破損率について、年間で14~5%という報告から、10%以下というものまで差異はありますが、ものを大切にする教育と一体に減少傾向にあるようです。また、強化磁器の技術も革新途上であり破損率の減少傾向が見られます。

   一方、ポリプロピレンやポリエチレンナフタレートは、破損よりも経年劣化が顕著であり、約1000回の洗浄で総入れ替えが必要であり、破損率に換算すると年間25%ということになります。

   価格についても、陶磁器とポリプロピレンが同等で、ポリエチレンナフタレートが1.4倍という報告であり、陶磁器が特別に高価であるというのは誤解であり、むしろ経済的です。このように、陶磁器は、耐久性に優れ、経済的です。

 

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