こくたが駆く

憲法改悪手続き法の採決糾弾!狙い、やり方、内容もあらゆる点でデタラメ!

P1010116 9日に開かれた与野党国会対策委員長会談で、私は 「国民主権の行使にかかわる一番大切な憲法改定の国民投票法案=改憲手続法の審議で、 国民から意見を聞く中央公聴会の開催もなしに、 採決することは絶対にあってはならない」と主張し警告を発した。

自民党 の二階俊博国会対策委員長は、「参院側に伝える」 として言明を避けた。

 案の上、今日の参院憲法調査特別委員会で国民投票法案の採決を強行した。

「中央公聴会」も開催せず、 安倍首相の出席のテレビ入り質疑でお茶を濁し、自民、民主両党の合意の下、日本共産党、社民党、国民新党の反対を押し切って採決を強行した。 断じて許せない。満身の怒りをこめて糾弾する。   

P1010105 安倍首相が「任期中の改憲」、「そのためのまず一歩として国民投票法案の早期成立」 の号令のもとに行なわれたことであり重大である。単なる“公正・中立な手続法”ではない。 「時代にそぐわない条文の典型は九条である」 と、改憲のターゲットと首相が明言し、自民党の「憲法審査および国民投票法案にかんする特命委員会」 では改憲のスケジュール表までつくっているのだ。

P1010113この 間開催された地方公聴会や参考人の質疑で、与党推薦の公述人も「拙速の審議は反対」 「慎重な審議を」との声が相次いだ。

昨日の参考人質疑においても、 与党推薦枠の参考人二人をつくれず、野党側推薦の参考人だけというお粗末さだった。 ここにはとにもかくにも日程をこなし形振り構わず突き進む異常な姿勢が浮き彫りになった。

これら一連の動きの背景には、次のような事実がある。 与党の自民党幹部は「安倍さんの命令でね。公明党も出きるだけ早く成立をとやいのやいのとうるさくてね!」の発言あったのだ。 このように安倍首相の大号令と公明党の思惑があったことは明瞭だ。

P1010117 それと同時に、参院で民主党が、改憲手続法の対案を出し、 「採決に当たって附帯決議を付けねば」と言い始めた8日辺りから様子が変ってきたことも触れざるを得ない。

14日の参院本会議開催を了承し、採決に当たって「記名投票」 を要求しなかったことにも妥協路線とその背後にある改憲の立場が見え隠れしている。

しかし、国民はこの暴挙を決して許さない。法案審議で、 法案に最低投票率の規定もない問題や公務員・教職員の運動制限を規定している問題など、憲法上の根拠もまったくしめせなかった。 法案の中身はボロボロになっているのだ。

 何より世論が改憲手続法の成立を望んでいない。「九条の会」を先頭に、 「憲法九条を守れ」 の声と運動が燎原の火のように広がっている。さらに運動を広げ憲法改悪反対の国民多数派をつくろうではないか!

  

 

| コメント (3) | トラックバック (0) | Update: 2007/05/11

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コメント

公聴会で参考人から、「まさにセレモニー」と声が出たそうだが、まさに死んでもいないのに葬儀を行うようなもんだ。まだまだ60歳の憲法を、アメリカの戦争に参加するために、棺おけに押し込むようなもんだ。もっとも化けて出て来るのは戦前前の亡霊だろう。アパ晋三は参議院の争点にしたいとノタマウ、国民には憲法を公務員に守らせる権利が有る事を教えてやりましょう。

 はじめてコメントします。5月11日の夕方の訴えのビデオニュースを3回聞きました。怒りで一杯です。広島でも今夕、本日の国民投票法案の強行成立に抗議する緊急の集会とデモ行進が行われました。マスコミもかなり取材に来ていましたが、さらに運動を強め「憲法改悪反対の国民多数派をつくるための闘いはこれからが本番」の決意を固めました。私たちは組合で「9条の会」を3年前に立ち上げ、署名をはじめさまざまな取り組みをしてきましたが昨年11月からは毎月9日に「9の日行動」を原爆ドーム周辺で行い、市民や観光客に宣伝と署名でアピールしていますが、今後さらに創意工夫してアピールしてゆこうと思います。ところで今晩の「報道ステーション」に自民党の保岡議員が出ていましたが、最低投票率を造らなかったのはボイコット運動があるからと、数字を並べてさも説得力があるかのように言っていましたが、本当に頭にきました。古館氏を煙に巻いたつもりかも知れませんが、あれで多くの国民を納得させたと思っているなら大間違いであることを知らしめしてやらねばならないと思います。
 

 憲法調査特別委員会の今度の審議ほど憲政史上に残るデタラメぶりはありません。
 出席し公述した参考人が「今日の朝出席を言われた」とか述べるのですから。与党の側は、推薦枠の二人も組織できないという体たらくでした。自民、民主ともに、元議員や元秘書を公述させるなど「アリバイ作り」もこれほどまでひどいかというものでした。憲法という最高規範、国民主権にかかわる一番大切なことを議論しているのにですよ。政党としての堕落でもあると言わねばなりません。
 「怒髪天を衝く」とはこのことです。
 初めてのコメントもありがとうございます。
 それにしても燎原の火の如くとは良く言ったもので、皆さんのメールから、全国各地で運動が広がっていることが実感できます。嬉しい限りです。月並みですがともに頑張りましょう!

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