こくたが駆く

「タクシー規制」の政府案、野党提出法案について参考人質疑が行われる

090602国土交通参考人3  衆議院国土交通委員会において、自由化・ 規制緩和によって、 タクシー台数が急増=供給過剰が進行し、 利用者の安全低下や運転者の労働条件悪化が生じている問題について、 タクシー事業の規制を強化する野党4党が共同で提出した 「道路運送法改正案」「タクシー適正化・活性化法案」 と、 政府が提出したを 「タクシー適正化・活性化法案」について審議がおこなわれていることは、すでに何度かお伝えしました。 (5月13日5月22日5月27日
 本日、午前中は、政府案と野党案についての参考人からの意見陳述が行われ、参考人に対する質疑を行ないました。(写真右は、 参考人へ質問する私)

 私はまず、規制を緩和した2000年当時、運輸大臣がタクシー事業の規制緩和について『新しい需要が起こってくる』 『労働者に対しても条件をよくする方向になる』などと、規制緩和の未来が『バラ色』に描いていたが、日本共産党は 『台数が増えて長時間労働が蔓延し、安全が脅かされることになる』と批判し、当時から反対をしていたことを明らかにしました。
 その上で「結果はどうなったか?政策の誤りがどれほど多くの人々に被害と苦しみを与えたか?『利用者の安全』 これは人の命が脅かされたということだ『労働者の労働条件悪化』これは、生活が成り立たないほどの深刻さです」と述べて、 「タクシーの規制緩和は間違いであったと思うがどうか?」とただしました。

090602国土交通参考人2  全国自動車交通労働組合総連合会(略称・自交総連)の今村天次・書記長(写真左)は「 (規制緩和はいいこと尽くしと進められたが)現実には、反対の結果をもたらした」「過ちを改めるにはばかることなかれ、 の精神で今後のタクシー政策を行っていただきたい」と、回答しました。

 また、野党案と政府案について「いずれが現状打開に役立つか?」と意見を求めると、参考人からは「政府案の早い成立を望むが、 野党提出の案も、ほぼ内容を同じくするものと理解している」(全国乗用自動車連合会・富田昌孝会長)「いずれが役に立つのかといわれれば、 政府案プラス4野党共同案」(自交総連・今村書記長)との回答がありました。

 

| コメント (0) | トラックバック (1) | Update: 2009/06/02

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