外務委。統一協会関連団体へのODA資金供与で新たな事実提示。ODA資金の返還を求めよ!

2023年04月13日

 

外務委員会で、統一協会の関連団体「世界平和女性連合」が、セネガルで運営する職業訓練校に、政府開発援助(ODA)として955万円余を提供していた問題を追及。

 

 

1)この問題の追及で明らかになった問題点はなにか?

 昨年11月11日の質疑で、岸田総理が外務大臣だった2015年、政府が、アフリカ・セネガルの職業訓練校の建設資金として、955万円余りを供与していた事実が判明。3月17日及び29日の質疑で、公開資料に基づき、次の5つの問題点を指摘。

1、政府がODA資金を供与した女性平和団体の代表の職業訓練校の校長は、セネガルの「世界平和女性連合の副会長」として、統一協会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の記念式典に出席していること。
2、この職業訓練校の校長は、統一協会の中核組織「天宙平和連合」のセネガル代表団として、同国の政府高官との会談に出席していること。
3、職業訓練校では、統一協会関係者の「スタディー・ツアー」と称する訪問を受け入れるとともに、校舎には、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の肖像写真が飾られていること。
4、職業訓練校には、米国の「世界平和女性連合」から1万4000ドルの資金提供が行われ、職業訓練校の校長が感謝状を送っていること。
5、職業訓練校には、「世界平和女性連合」から8000ユーロ分の機材供与が行われていること。

 

(2)質問で明らかにした新たな4つの証拠。セネガルの職業訓練校は、統一協会の信者獲得の拠点であることは明白。

1、政府資金で建設された職業訓練校の写真(資料2)を視ると、校舎の正面と側面に掲げられている看板には、「FFPM」という文字とマークの2つが記されている。「FFPM」とは、「世界平和女性連合」のフランス語の略称だ。マークは,「女性連合」のシンボル・マークだ。

 

2、この「女性連合」のシンボル・マークは、(資料1)の外務省の大使館が掲載した写真でも確認できる
3、職業訓練校の校長が使用した学校の公印だ。この公印にも、「女性連合」の略称「FFPM」という文字が、学校名の上に、はっきり刻まれている。

 

 

4、統一協会の中核組織「天宙平和連合」が、公式ホームページに掲載した「セネガルにおける計画策定」と題する2008年1月5日付の記事がある。そこには、「天宙平和連合」の会合に、セネガル政府で職業訓練分野を所管する「技術教育・職業訓練省」の教育局長と技術顧問が出席し、問題の職業訓練校のプロジェクトに感謝を述べ、子どもたちを、統一協会の関連団体「世界平和青年連合」に参加させる決意を表明したとある。

 

(3)政府に何を要求したのか、外相の答弁は?

1、供与したODA資金の返還を求めよ!
公開資料をもとに指摘した冒頭の5つの問題点、新たに指摘した4つの内容からも、もはや政府資金を供与した女性平和団体と「世界平和女性連合」は一体の組織であり、職業訓練校が、統一協会の海外活動の拠点になっていることは明らかだ。いま大臣の責任で行っている調査で、こうした事実が確認された場合、当然、資金の返還請求を行うのだな。

 

2、林芳正外相は「ご指摘も含め、しっかり確認する」「あらゆる可能性を排除せず、法的な観点も勘案して検討していきたい」と答え、返還請求を否定しませんでした。

 

3、統一協会に対する岸田政権の根本姿勢が問われる問題
この問題は、統一協会という反社会的集団に、政府が、1000万円近い国民の血税を供与し、海外活動にお墨付きを与えたという重大問題なのだ。それを曖昧な態度でお茶を濁し、返還請求を行うと明言できないというのは、「統一協会との関係を断つ」と表明した岸田政権の根本姿勢が問われるというものだ。

 

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外務委で提供した資料

資料その1。

 

 

資料その2。

 

 

資料その3。

 

 

ホームページご覧の皆様には、特別に。その1の拡大です。シンボルマークが見えると思います。