祇園祭後祭の大船鉾の曳き初めへ

2015年07月21日

17日に雨の中行われた前祭(さきまつり)の山鉾巡行に続いて、24日には後祭(あとまつり)の巡行が行われます。

20日、鉾建ても終わり、「曳き初め」が行われていました。昨年、150年ぶりに復興した大船鉾の曳き初めに、西脇いく子京都市会議員、山中わたる京都市会議員とともに曳き初めを行ってきました。20大船鉾3人

曳き初めは,誰もが参加できるので、四条新町下がるの大船鉾には、観光客やカメラマン、子ども達がたくさん集まっていました。

清めの塩がまかれ、かけ声にあわせて 四条新町までの7〜80㍍?、私も大船鉾の縄をしっかりと握って曳きました。交差点の信号機の手前で止めるさばきは見事でした。

20大船鉾引き

 

20大船鉾交差点

 

大船鉾は、1441年の建立とされ、応仁の乱以前からの古い歴史をもっています。応仁の乱(1467年)には他の山鉾とともに焼失、23年後に再興したと言われています。1864年の禁門の変で焼失以後、休鉾になっていました。それだけに、町衆にとって昨年の復興と後祭巡行は、感慨深いものだったと思います。20チマキ

「 戦争中の1942年(昭和17年)の夏。宵山は灯火管制が敷かれていたため、提灯の明かりは消され、山鉾巡行では『祈 皇軍武運長久』と画かれた鉾もあった。」と、京都新聞が報道しています。そして、翌年の1943年から4年間,山鉾巡行が中止を余儀なくされました。

荒天候でも中止しないで続けられてきた祇園祭。決して戦争で再び中止をするような事があってはならないのです。町衆の力で支えられる祇園祭が、平和な社会の中で,次代に引き継がれていくためにも、戦争法廃案へ!の思いを強くしました。