こくた恵二のこだわりエッセー

政権能力喪失の麻生政権(しんぶん赤旗2月18日付け)

麻生政権は、政権担当能力を完全に喪失している。そう実感したのは私だけではあるまい。中川昭一財務・金融相のドタバタ辞任劇を見てのことだ。

何度放映されたことか。ローマにおける先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議後、中川氏が行った「もうろう会見」の酩酊姿。醜悪の極みである。

問題は、その後の対応である。中川氏は16日に「一切飲んでおりません」と飲酒を否定して、辞任を拒否。薬と風邪のせいにしたかと思えば、夕方「少し飲んだ」と釈明。17日朝には、「予算案を衆議院で通過させてくれれば辞任する」と会見。国民の批判と、野党が即刻辞任を要求し、参院に問責決議案の提出に及ぶと「辞任」表明。

「飲んだのか、飲まなかったのか」こんなことを国会で議論せざるを得ないこと自身があまりにも情けない。

そして重大なのは、麻生首相の責任である。任命した責任、「もうろう会見」が発覚しているのに、「職務のまっとうを」とかばった責任、予算案と関連法案の衆議院通過まで続投を容認した責任である。

国民は、政府でさえ「100年に一度の危機」という、雇用と景気悪化で塗炭の苦しみをなめているのだ。この状況に何の痛痒も感じない、国民の暮らしと営業にまったく無頓着である実態をさらけ出したのだ。

「100年に一度の醜態」「100年に一度の情けない対応」だ。

ブッシュ大統領は、「靴を投げられた」。麻生首相に、日本国民はとっくに「匙(さじ)を投げている」のである。

支持率は、1割を切っている。国民の7割以上が早期解散を要求している。この声に応えて奮闘する決意である。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/02/18

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