こくたが駆く

青年雇用対策の後退を許すな!ヤングジョブスポット廃止問題について質問

070228ヤングジョブ 本日、予算委員会第5分科会(厚生労働省関係)において、 若者の就労支援施設=ヤングジョブスポットの廃止問題と地方自 治体における派遣法違反・ 偽装請負の問題の二つのテーマについて質問をおこなった。

 まずはじめに、ヤングジョブスポットの廃止問題について質問。現在、大変深刻な実態にある青年雇用問題に関わって、若者自立・ 挑戦事業の中の一つで、2003年からスタート、現在全国に14ヵ所設置されている「ヤングジョブスポット」が、今年3月末をもって東京・ 大阪を除く12ヵ所について事業を取りやめるという計画が昨年末に突如決定され、利用者の若者から不満の声が寄せられていた。

070228ヤングジョブ2 ヤングジョブスポットとは・・・厚生労働省所管の「雇用・能力開発機構」が設置・運営する、若者の就労 支援のための施設。 働きたいとは思っているが、職種などを絞れないなど、職探しを始める前の段階でつまづいている若者を対象に、 職業意識の啓発や悩み相談などの事業をおこなってきた。全国に14ヵ所設置され、3年間で述べ42万人(2006年12月末現在) が利用。

   厚生労働省は「ジョブ・カフェや若者サポートステーションなど、 似たような窓口の組織が増えてきたのでヤングジョブスポットの機能についてはそれらに引き継がせる。これは発展的解消だ」という認識だが、 利用者からのききとりやそれぞれの就労支援施設への聞き取り調査などを実施し実態を調べてみると「似たような」といっても、 それぞれ青年が就労に向かう段階に応じてすみわけがおこなわれてきたという実態が浮彫りになった。
070228柳澤ひろお 利用者の青年からは「やりたい仕事がはっきりしているならジョブ・ カフェに行ってすぐに仕事を探し始めればいい、逆に人と話すのもしんどいぐらい何年も家に引きこもっていたような人は、 サポートステーションでカウンセラーさんから一対一で話を聞いてもらう事が出来る。でも自分たちのような『引きこもり以上』 『就活未満』の者にとっては、ジョブスポットに行けば同じような境遇の仲間と出会えて、 交流が出来たり情報交換が出来たりしてすごく居心地のいい『居場所』だった。ジョブスポットが無かったら、 逆に家に引きこもりがちになっていたと思う」と言う声がよせられた。
070228ヤングジョブ3 神戸でも、ジョブスポットはジョブカフェと併設されて一日70人の青年が利用、 思い思いに無料のパソコンを使って情報収集したり、利用者同士がテーブルを囲んで話し合っていたりするのに対し、 サポートステーションは1対1での丁寧なカウンセリングで利用者こそ少ないが効果を上げているという施設調査でつかんだ実態と符合している。  
 私は「ヤングジョブスポットがなくなることで若者の就労支援の対策が後退することにならないか」と質問、
 厚生労働大臣は「若者の就労支援対策は後退させない。ジョブスポットの果たしてきた機能は、 ジョブカフェと地域若者サポートステーションに引き継ぐ」と回答した。
 この約束が履行されるか、今度は現場から声を上げる・監視を強めて行く事が大事だ。

  この質問のきっかけになったメールを送ってくれた青年が傍聴にかけつけてくれた、 若者の就労支援の体制を後退させないために引き続きとりくみを強めねば。


  (自治体の派遣法違反問題は明日詳報します)

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2007/02/28

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コメント

野党がこぞって反対しそうだと思っていましたが議員がヤングジョブスポットを、拡充すべきだというのは知っていますよ。

柳沢厚生大臣が議員の質問に対して代わりの施設があると答弁しましたが、全然されていません!

小泉首相が続投していてもされていたかもしれませんが、安部首相で参議院選に負けたのは廃止したことの鉄槌がくだったと思いたいですよ。

安倍元首相やミスターアジェンダやタイゾーが嫌いです。
遺書に怨みつらみを、書いてやりたいです。
あいつらはボンボンで失業者の苦労を、知ろうもしないのでしょう。
この人達に若年雇用を、語ってもらいたくないです

 求職者さん、メールありがとうございます。 
 私の2007年2月28日の質問を記憶していてくださって感謝しております。
 私は、衆院予算委員会第五分科会で、「若者・自立支援事業」として全国十四カ所に設けられた「ヤングジョブスポット」を二カ所に削減しようとしている問題をとりあげ、「充実させることこそ必要だ」とのべました。これに対して、柳沢伯夫厚生労働相(当時)は「発展した形で機能を引き継いでいく」と答えました。
 私は、利用者から寄せられた「無料でインターネットが使え、仲間と励ましあい、相談員さんと対話しながら、実際の職探しにつなげていくかけがえのない居場所だった」との声やジョブカフェと同じフロアにあって全国一利用されている神戸の実態を紹介し、「(三つの事業は)就労に向かう段階に応じてすみ分けがおこなわれてきたのが実態だ」と指摘。
 「事業の水準を後退させてはならない。スタッフの力を引き続き生かすなど、人的にも予算的にも充実して支えるべきだ」と求めました。

 求職者さんからも、「全然されていません!」と指摘されていますが、私たちも追跡調査をおこない、問題点を指摘してきました。
 例えば、2007年3月3日(土)「しんぶん赤旗」で、「不祥事続く予備校会社LEC 都の4事業落札 市場化テストで参入」の記事がありますが、ジョブカフェの問題点を指摘しています。
 これからも、一緒にがんばりましょう。リアルな情報をお待ちしています。

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