こくたが駆く

党首討論の感想と国会会期延長について

YOS_6127  私は、 28日に行われた麻生首相と小沢民主党代表による党首討論と国会延長について、 メディアに問われ次のように述べました。

 「他党の討論についてあれこれすることは避けてきましたが、率直に申し上げてお互いに政局に関連した駆け引きに終始したこと。 国民の苦しみについての具体的な論議が無かったことが特徴だった」と感想を述べました。

 麻生内閣は、二次補正予算の提出ををめぐって景気対策を党略的にもてあそびました。追加経済対策の目玉として提案した「給付金問題」で、 国民の厳しい批判をあびて迷走したことに現れています。そのことに反省がありません。
 片や小沢氏は、大銀行支援のために10兆円の公的資金を投入する金融機能強化法を延長国会で通す約束をするのですから、 何をかいわんやです。

 いま年の瀬を越せるのかという国民の苦しみがあふれています。非正規労働者の雇い止めが厚生労働省の今日の発表で、 3万人を数えています。この方たちは寮を追い出されホームレスの道を歩まされかねない事態なのです。正規労働者のリストラ、 採用内定の取り消しまで起こっているのです。なぜこのような問題をつめて議論しないのですか。

 中小企業もほんとうに大変です。帝国データバンクの資料では、中小企業の3社に1社が、年末の資金繰りが厳しいと答えています。 下請けで発注止めが行われています。この苦しみの状況をつまびらかに明らかにすることが必要です。 この待ったなしの状況を打開する政治の責任について真剣な議論を行わないのですか。

以上のように論評しました。

 

 

 

 

 

 

 国会の会期延長については、①政府は、二つの法案成立のために延長するとその目的を述べています。その法は、 米軍のアフガン戦争支援のための新テロ特措法と、投機的な資金運用で自己資本を毀損した大銀行に、 公的資金を投入して応援するという悪法に他なりません。この悪法を強行するための会期延長は反対です。
 

 ②私どもは、政府に対して「二次補正を提出せよ」という立場ではありません。ただ、「政局より政策」とか「景気対策だ」 「二次補正を提出する」いって、迷走を重ねる麻生政権の対応は、国民の暮らしを真剣に考えていない証拠です。

 ③国会会期が延長された段階では、深刻な国民の暮らしをどのように打開するのかをしっかり議論することが政治の務めです。 党首討論の感想で述べましたように、年の瀬を越せないという状況をしっかり見据えて打開の方向を探る議論をしていくことと、 日本経済の建て直し・景気対策の根本を議論していく必要があります。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/11/28

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コメント

穀田さん、毎日の奮闘ご苦労様です。
まったく、あの自民と民主の党首討論は国民不在の茶番劇ですね。
私も超零細自営業者でありますが、業者仲間そして消費者全てのつながりで接する人々が生活苦に陥っています。
この期に及んでも庶民の苦しみを見て見ぬ振りしているのか、理解できないのかしている政治屋達に一斉退場していただきたいです!
それにしても今朝の朝日新聞でトヨタの城下町の税収が激減なる報道を見ましたが、派遣労働者や期間労働者の窮状を救う方が報道機関として大事なんじゃないかと強く思いました。

 ダルマパパさん、いつもメールありがとうございます。東北では、25日に792ヵ所の宣伝を行いましたが目に見え、耳に聞こえたでしょうか?
 さて党首討論ですがおっしゃるとおりです。
 私どもは、雇用と中小企業の危機に今こそ政治が責任を果たせねばならないと考えます。その現状がどれほど厳しいかの認識が出発点です。
 派遣労働者は、首切り=寮の追い出しに即刻つながります。ホームレスの道をたどらざるを得ないかもしれないのです。
 安定した雇用を今こそ。中小企業への仕事起こし・支援が今求められていると思います。
 ともに頑張りましょう。

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