こくたが駆く

祇園祭のハイライト・山鉾巡行

注連縄切り3  <昨日の続き
 本日が、祇園祭のハイライト・山鉾巡行の日。
 絢爛豪華な山鉾32基が、「こんちきちん」 の祇園ばやしを奏でながら都大路をゆっくり進む最大の見せ場だ。
 京都市中心部の巡行コース沿いには、平日のお昼時にもかかわらず18万人もの観客が詰めかけた。

 写真左は、今年の「お稚児さん」の岡澤一規君(9)が太刀で注連縄 (しめなわ)を両断、結界を解き放った瞬間。

 昨日は書けなかった、祇園祭にまつわるお話を一つ。「続きを読む>>」 をクリックしてください。

080717  今回の山鉾巡行で注目をしたのは、保昌山の「ご神体」である平井保昌の腰に結わえられた 「引敷(ひっしき)」(写真右)
 昨日、保昌山保存会の出島昭男・理事長からお伺いしたのだが、去年までの平井保昌の「引敷」は背中を覆う形で逆さまに結わえられていた。
 江戸時代の文献を読むと、腰から下に向かって垂れた状態が本来の姿で、 背中でブラブラと立てた状態の姿になったのはおそらく明治時代に誰かが間違えて結わえてしまったのがそのまま定着してしまったのだろうとのことだった。

 出島さんがその事に気がついたのが約10年前、今年やっと祇園祭山鉾連合会に相談し「本来の姿に戻すべき」 とのお墨付きをもらったのだという。
 誇らしげに「何とか自分が理事長やってる間に、正しい姿に戻せた」と笑う出島さん。思い切って長年の”伝統”を変えることも、 歴史ある祭りを続けていく上では大事なことだと教えていただいた。

 この話は、今日の読売新聞にも掲載されている。「読売の記者さんに、記事が載るまで内緒にしといてって言われてますねん(笑)」 とのことだったので、今日まで待っての掲載となりました(笑)

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/07/17

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