こくたが駆く

重要文化財の島原・角屋で、JR山陰線の騒音問題の聞き取り

SANY1359  昨日、連続12ヵ所の街頭演説の間に、下京区のJR山陰線の高架沿いにある、 国指定の重要文化財角屋(すみや)へ移動、聞き取り調査を行う。

 今週、国会に「歴史的まちづくり法案(歴史的風致の維持及び向上に関する法律)」が出てくる予定になっている。
 この法律は、これまで文化庁が行っていた重要文化財保護行政と、国土交通省・農林水産省が行っていた「まちづくり」行政とが連携して、 これまで「点」として守っていた重要文化財を、その周辺の町並みも含めた「面」として守っていくことを目的として、 古都保存法や都市計画法等、関連する法律を一括して改正するものだ。

 その法案の質疑で、この角屋のことを取りあげようと思い訪問したのだが、ちょうど八重桜が見頃ということで、 下京選出の西脇府会議員とともに堪能させていただいた。(写真右上)

 角屋保存会の中川清生理事長からは、山陰線の騒音問題について要望をお聞きした。
 中川理事長は「今準備されている複線化が完成すればさらに通過速度が上がり騒音がひどくなる」 「JR西日本という会社は本当に私たちの声を聞いてくれない」と、嘆いておられた。

 「歴史的風致を守る」と言いながら、その中心となる重要文化財が騒音・振動で壊されているのを放置していては本末転倒である。 国土交通省にしっかりと指導させるために力を尽くしたい。

 現在、角屋では、鎌倉後期の書写とみられる源氏物語「末摘花(すえつむはな)」写本を展示している。
 源氏物語の写本の中で主流の「藤原定家本」などとは別系統の別本で、重文の陽明文庫本と類似しており「完本なら重文級」という貴重な品だ。 お近くにお来られた時には是非立ち寄られることをお薦めする。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/04/14

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