こくたが駆く

古都・奈良の世界遺産を破壊する道路計画は撤回せよ

080222穀田  22日に開かれた国土交通委員会に、福田総理が出席し、 道路財源特例法改定案の審議が行われた。

 私は、道路特定財源を使って京都・奈良・和歌山を結ぶ高速道路(高規格幹線)「京奈和(けいなわ)自動車道」「圏央道」など、 調査中の区間がある一般国道の専用自動車道見直しを求めた。冬柴鉄三国交大臣は 「県をまたぐような大きな道路については第三者の公平な意見を聞いて透明性を図る必要がある」と答え、再検討を表明した。

080222冬柴  京奈和自動車道の一部で、調査中の 「大和北道路」計画(12.4キロ、 総事業費3100億円)には、世界遺産・平城宮跡地下に長さ4. 5キロのトンネルを掘る予定が含まれている。 地下水や埋蔵物に悪影響を及ぼし、深さ40メートルに道路をつくるため、 安全性にも問題があると指摘し、「古都・奈良で、 こんな道路計画を進めていいのか」と迫った。

080222福田  福田総理は、 「平城宮跡地下にはきわめて重要な埋蔵資料である木簡があり、 影響を受ける可能性がある」 「道路整備にあたっては環境アセスメント(影響評価)実施や継続的な地下水、 埋蔵文化財調査などを実施したい」と答えた。

 道路ネットワークの整備に固執して世界遺産すら破壊しかねない。無駄というだけでなく、 有害な道路についてはやめるべきだ、 と主張し、「道路中期計画」の撤回を求めた。

 

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2008/02/23

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コメント

中期計画については私も再三意見を送っていました。
具体的な計画(?)を挙げて議題に取り上げていただきおおきにです。

圏央道といえば千葉では茂原-東金の着工式が行われてしまいました。予定経路には未買収地点がまだあり、並行する国道バイパスは拡幅用地が未活用にも関わらず。豊かな里山の自然が損なわれるのはもう勘弁して欲しいものです。
北海道のワッカケトンネル(国道229号:崩落事故のあった豊浜トンネルの東2km)では、説明会で意見がなかったから承諾されたと勘違いして買収を後回しに見切り着工した結果、後回しになった地権者が応じず未完成のままになっていると日本テレビの"ZERO"で紹介されていました。
奈良では、環境アセスなどの作業は国交省とは無関係な第3者に依頼すべきとユネスコが指示していたのに無視して天下り機関に依頼してしまったんだよね。その費用も弁済してもらうべきでしょう・・・。
大学では(出典に問題があるとして)引用を禁じているwikipediaから丸ごとコピーした天下り機関の報告書に9000万円なんて、呆れてしまいますね。

 こちらこそ激励をいただきありがとうございます。
 今回の質問で、一般国道の専用自動車道についての認可などが、実際は国交省道路局長の権限になっていること追及し、「県をまたぐような大きな道路は第三者の意見を聞く」と再検討を約束させたことがポイントです。
 なら平城宮跡地地下40m近いところに高速道路をつくるなんてムダを通り越して有害です。ストップさせるために引き続き頑張ります。

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