こくたが駆く

上信越道トンネル手抜き工事問題で現地調査

SA360032001   建設中の上信越自動車道熊坂トンネル(長野県中野市)で手抜き工事が発覚した問題で、 31日、発注者である東日本高速㈱と請負会社が、労働組合の求めに応じ告発当事者と組合の立入り調査を受け入れた。

これまでの経過は以前に紹介したが、 今回の現地調査は私も国交省に実現を求めてきたものだ。 http://www.kokuta-keiji.jp/cat1/post_498.html 発注者が下請会社の現場労働者の告発をうけて 「施工不良」を認め、さらに告発当事者・労組の立ち入り調査を認めたことは、これまでにないことだ。 実現に奮闘された建交労の皆さんに敬意を表したい。

調査には、日本共産党から、 北陸信越ブロックの山口典久国政対策委員長、石坂ちほ、和田あき子の両県議、青木豊一、野口美鈴の両中野市議らが同行。 地元紙やテレビ局も取材に入った。私は国会日程のため参加できなかったが、事務所から恒川秘書が参加した。 (写真はやり直し工事中のトンネル内部) 

発注者である東日本高速は「あってはならないことが起きた」 と発言。すでにやり直し工事を始めているが現在も調査を継続しており、今回調査の指摘もふまえ今後責任を持って品質確保すると表明。 引き続きの報告協議も約束した。

当日のききとりで、 工事の各段階できちんと検査をしてこなかった東日本高速の責任が浮き彫りになった。東日本みずから検査を行うことはほとんどなく、 委託のコンサル業者まかせだ。

「今回、労働者の告発により請負会社が報告しなければ、 欠陥工事に気づかなかったのでないか?」との質問に、東日本は「否定できない」と述べた。

背景には、この現場だけでなく全国に共通する問題がある。民営化後、 公団時代のような厳しい安全管理が行われなくなっていると指摘されている。安全は二の次、コスト優先の構造をたださなければならない。 ひきつづき追及していく。

現場監督の男性は、工事の欠陥の是正を求めたことで退職に追い込まれた。いま、建交労に加入し職場復帰を求めている。 トンネルマンの良心をかけ勇気ある告発をした彼を一日も早く現場に復帰させ、安全なトンネルを建設してもらいたい。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/02/02

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