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中国製餃子薬物中毒事件への対応、輸入食品検査体制の抜本的強化を申し入れ

016  30日に発覚した中国製餃子薬物中毒事件。 被害は深刻かつ拡大しており、徹底的な原因究明と被害者救済、 そして事件を防ぎ得なかった行政上の不備の解明とそれに基づく国の食の安全・ 安心を保証する検査体制の充実がどうしても必要である。

 日本共産党国会議員団は、1日、 福田首相に対する申し入れを行った。(「続きを読む」に全文)

 申し入れには、吉井英勝、 高橋ちず子の両衆院議員、紙智子、山下芳生の各参院議員と私が参加。岸宏一厚労副大臣に申入書を手渡し(写真)、 被害防止や原因究明とともに、輸入食品検査体制の抜本的強化を求めた。

 

中国製餃子薬物中毒事件への対応と輸入食品検査体制の抜本的強化に関する申し入れ

 

 

 一月三〇日に発覚した中国製餃子薬物中毒事件は、被害者が依然重体の状況におかれているだけでなく、被害を申告する人が全国に広がり、 申告数は約五百人にも及び、近来まれに見る輸入食品を起因とする全国的な薬物中毒事件になろうとしている。

 それだけに、この事件に対する徹底的な原因の究明と被害者救済そして事件を防ぎ得なかった行政上の不備の解明とそれに基づく国の食の安全・ 安心体制の再確立がどうしても必要である。

 今回の事件は、国民に食の安全に対するショックを与え、国民は、一体何を信じて食べたらいいのかと途方に暮れる状態になっている。 その背景には、日本の食料自給率が三九%と、六割以上の食料を輸入に依存している一方、 食品衛生法に基づく国の輸入食品の検査率がわずか一割という,輸入食品検査体制の驚くべき貧弱さがある。 今回のような輸入加工食品についても,残留農薬一律基準〇・〇一ppmが適用されるにもかかわらず、全く検査をされていなかった。 国民の食の安心・安全に対する信頼性を回復するには、輸入食品検査体制の抜本的強化に着手しなければならないことは明らかである。

 ついては、左記の通り申し入れる。

 

 

一、政府の責任で,全国の消費者への情報提供を徹底させるなど、新たな被害の防止に全力を挙げること。

一、全国の被害状況の早急な調査と被害者に対する医療対応を適切に行うこと。

一、中国政府との協力と連携により原因の究明を早急に行うとともに、中国政府に再発防止策を要請すること。

一、今回の被害の拡大を防ぎ得なかった行政上の不備を徹底的に解明するとともに,食品安全監視体制を再確立すること。

一、輸入食品の検査体制を抜本的に強化するために、検査率を現在の一〇%から五〇%以上に引き上げること。 そしてそれを担保できるように食品衛生監視員を現行の三三四人から飛躍的に抜本増員すること。そして、 そのための増員計画を明らかにすること。

一、政府が行っているモニタリング検査を検査結果が出るまでは、輸入を留め置く、食品検疫にふさわしい行政検査にすること。

一、輸入加工食品についても、残留農薬基準が適用されている以上、残留農薬検査を実施すること。

 

 

二〇〇八年二月一日

                        日本共産党国会議員団

 

内閣総理大臣 福田康夫 殿

 

 

| コメント (6) | トラックバック (1) | Update: 2008/02/01

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 例の、農薬混入冷凍ぎょうざ事件。日本からも中国に調査団を送っている、というが、 いままでのニュース報道では「犯罪」の臭いが濃厚。「消費者企画課長」のレベ... [詳しくはこちら]

コメント

検疫などの問題のほかに、安易なOEMのあり方も問題ではないかと思います。

たとえば、岡山で作った「雄町米」の日本酒を、京都や灘の酒造メーカーが買って自社ブランドで売るのは昔からありますが、
たぶん、伏見の酒造メーカーさんは自社製造を同じように検査(安全性の前に風味が悪ければ評判を落とす)されているはずだけれど、それだけのことが出来なけりゃ、OEMなんかしてはいけない。「ブランドをつけるなら責任を取る」のを義務づけなくちゃ。

最近は、自社製品に誇りを持てないメーカーが増え、とにかく安くあげるために安易なOEMで、仕入れてすぐ販売に直行する。(コープフーズなど、中国からJTが仕入れたのがコープ商品。学生時代、「コープ牛乳」の誕生で、生産者と組合員の協力に努力した話を聞いたが、えらい違い。

(井上吉郎さんが健在だったら、そんなことは起らないだろうに、とも思う。)

(とくに比例名簿の)公認候補が不祥事を起こしても「個人責任」ですますような政党も困ったもんだが。

「メタミドホス」に続いて検出された、
「ジクロルボス」商品名は「DDVP」で通用してます。
これは20年ほどまえまで、京都市バスの「消毒」(「虫」は「毒」ではないので、正確には「消毒」にはならず「散毒」なんですが)に使われていました。

たしか、こくた議員の市議時代に使用中止させたはずです。
(私がたれこみしたんですが)

犯罪だとして、入手ルートはけっこう容易なもののようです。
(「原液」を使うとなると、犯罪以外に考えられない)

 goldbergさん、そうでしたか!ありがとうございます。OEMの件もたしかにおっしゃるとおりですね。
 メディアも取り上げていますが、もう少し対応が生協らしくスムーズに消費者の利益第一に取り組んでほしかったという思いは、多くの方がお持ちですよね。
 この問題を通して、食料の自給のことや、商社の輸入販売のあり方とその責任という問題、食品検査体制とは?と掘り下げていくことが必要ですね!

 製造者や輸入企業に責任があるのは当然であるけれども販売者である生協にも非常に責任がある。原因不明とはいえ苦情が多く寄せられていたような商品を販売しつづけた神経を疑う。販売者と製造者では販売者のほうが力があるだろうから原因がわかるまでは仕入れなければいいだけではないだろうか。販売者が遅くとも昨年末には該当商品の販売を中止すべきであったと思う。1月末まで売りつづけたのは猛省に値する。販売者がしっかりしていれば被害はずっとすくなかったはずである。

(補足。)
京都市バスの「ジクロルボスたれこみ」は、別に「内部告発」でもなんでもなく、
当時の市バス出口の上に「消毒済み証」(毎月、検印が押してある)が張ってあり、そこに堂々と「使用薬剤:DDVP…」と書いてありました。

戦後の、「頭からDDTをかけてシラミ退治」した時代の衛生基準がそのまま生きてたのですが、九条車庫に苦情を言っても無視されたので、有吉さんに告げ口したんだと記憶しています。

 徒歩さん。ご意見ありがとうございます。猛省を促したいですよね。
 goldbargさん。そのようなことでしたか!
 歴史の一こま一こま、面白い裏があったんだ!

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