こくたが駆く

タクシー労働条件改善「よく考えたい」と大臣が答弁

070509質問写真  2002年に実施されたタクシー規制緩和で競争が激化し、 労働者の労働条件悪化や安全低下が起こっている問題について9日の国土交通委員会で質問した。 私は、交通政策審議会の報告書が、 歩合制賃金のもとで事業者が安易に増車し労働者の収入低下をもたらすと指摘したことを紹介し、 「歩合制賃金や供給過剰にメスを入れるべきだ。規制緩和を見直し、車両の台数を規制せよ」と追及した。 冬柴大臣は、 「極端な歩合制度が招いている事態。歩合制をやめさせるのは難しいが、労働者へのしわ寄せは事実。よく考えたい」と、 今後改善策を検討する考えを述べた。一方で参入規制については「考えが違う」と否定した。

現在、東京と大阪で行われている運転者登録制度を政令市に拡大する法改正案については、実効ある登録制度となるよう追及した。  審議会報告では安全確保のため「地理試験を実施する」と明記されていたにもかかわらず、国交省は、現在地理試験を実施している東京・ 大阪以外の地域では、地理試験を行わず講習を受ければよいとしている。しかも、講習を行うのは事業者団体を予定し、 タクシー会社の自社講習も認める意向だ。とんでもない。 私は「なぜ地理試験を外すのか、骨抜きでないか」とただし、地理試験の実施を要求。 国交省自動車交通局長は、「講習で知識習得したか、テストなど効果測定をきちんと行い実効性あるものにする」と答えた。 私は 「事業者まかせでは安全確保できない」と批判し、利用者も参加し講習やテストの内容を検討すべきと主張。既にある協議会の活用を提案した。 局長は「利用者の意見を反映させる仕組みを考えることは重要」と答えた。ひきつづき実現へ追及したい。 法改正案は、全会一致で可決された。

 

| コメント (1) | トラックバック (0) | Update: 2007/05/09

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コメント

国会でのご奮闘、いつも頼もしく思っております。個人タクシーは法人会社に10年無事故無違反で受験が許可されますが、介護タクシーはそれがないのです。私は現在は自営で介護タクシーをしているので、認可の簡単さに規制緩和の恐ろしさを感じました。修行・研修や試験無しで仕事は出来ません。私は隣県の埼玉県の仲間にお願いして、自主研修を受けたので安心して開業することが出来ました。本来はこういう研修なども義務付けするのが当然であると思います。
私の仲間で、東京にはタクシー業界の交流で知り合った元自交総連のあった会社に所属していて、労組支部委員長のセクハラで辞めて(その支部委員長は現在処分されたそうですが)現在は違う会社に転職した女性運転士の方がいます。今の会社は労働組合を作ったら解雇するという内規があるそうです。ひどいですね。働くものが労働者として団結権も剥奪される。
労働者の権利は、日本国憲法に保障されている、また労基法にも謳われている当然のことです。国民全体が生活権を脅かされたり、分断・対立の構図を画策している与党に日本共産党の躍進で、値打ちのある党の力を発揮して本来の価値のあるまともな国にして行きたいですね。では、失礼いたします。

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