祇園祭・山鉾巡行
2016年07月17日
今日は、祇園祭山鉾の巡行の日。招待を受け、地元スタッフの三浦さんに代理出席してもらいました。以下は、その報告です。旬のもんですから、いち早く載せました。
祇園祭といわれる祭りは、いわゆる7月17日の山鉾巡行をイメージすることが多いと思われますが、実際の祭り行事は祇園社・八坂神社が行うものと山鉾町が行うものに分けられます。
八坂神社が行うものは、もともと869年に行われた疫病や怨霊を鎮めるための御霊会が起源と言われています。神社ですがもとは神仏混交で仏教の聖地祇園精舎の守護神牛頭天王をを祀った御霊会が起源と言われています。
室町時代には京都の当時の下京に商工業者の町衆自治組織が生まれると、各町ごとに山鉾を作り巡行させることが行われました。
大きくはこの二つの行事が7月1日の吉符入りから祇園祭として様々な行事が31日まで続きます。10日には鉾立が始まり、15日の宵々山には神社行事の宵宮祭が行われ、本殿から神霊が神輿に移るとされます。
そしていよいよ17日に山鉾の巡行と神幸祭が行われます。神幸祭として御旅所に神輿が出るのと24日に還幸祭で神社に神輿で神体が帰る、その通行路を清めるために山鉾の巡行がはじめられたとされています。
写真は山鉾巡行の最先頭です。山鉾巡行のことは「祇園会」と呼ばれることがお分かりいただけるでしょう。このシャッターポイントの少し右手にテントが立てられ「くじ改め」が行われます。室町時代1500年ころから巡行順をめぐる争いをまとめるために、くじ引きが行われ、巡行当日巡行順が正しく守られているかどうかを改める儀式です。
先頭の山鉾は決まって「くじ取らず」といわれる長刀鉾です。
ユニークな「蟷螂山」手足羽が動くんです。
いずれにしても、祇園祭の万分の一もお伝えできたかどうか。京都は7月一杯が祇園祭です。まだまだ行事は続きます。