10日の外務委質疑。「自衛隊は、トマホークは持てない」84年政府答弁判明//「飽和攻撃排除せず」の重大答弁。//『動画』です。ご覧ください。

2023年03月14日

 

遅くなりました、報告です。3月10日に開かれた外務委員会で、長距離巡航ミサイル・トマホーク導入の問題について、外務大臣を中心にただしました。

 

 

この日の質疑で、私は、政府がトマホークは攻撃的兵器であると認定した上で、「自衛隊は持てない」と認識し、答弁していたことを明らかにしました。

 

 

政府はこれまで、日本が保有するトマホークについて「攻撃的兵器ではない」「憲法の範囲内」との答弁を繰り返しています。
ところが、84年6月29日の衆院沖縄北方特別委員会で、外務省の山下新太郎大臣官房審議官が、米国製の通常弾頭の「非核トマホーク」を「日本の自衛隊は装備できるか」と問われ、「攻撃的兵器の場合に関しては、自衛隊は持てない」と明言していたことを示しました。
当時の議事録をかざし、「トマホークは『攻撃的兵器』というのが外務省の見解だったということではないか」とただしました。

 

 

林芳正外相(写真上)は、信頼するこくた議員の発言なので確かであろうし、「議事録は存在する」と述べながらも答弁は避けました。

続いて、トマホークと「飽和攻撃」の問題を追及しました。
米軍は相手の迎撃能力を超える弾数で一斉攻撃する「飽和攻撃」でトマホークを使用し、誤爆で多くの市民を殺傷してきたと指摘。

 

1日の参院予算委員会で浜田靖一防衛大臣が、「米国のように飽和攻撃ができる装備は、『今のところ』持っていない」と答弁したことについて、トマホークを取得した場合、敵基地攻撃能力の行使として飽和攻撃に使う可能性はあるのかと追及しました。

 

井野俊郎防衛副大臣(写真上)は、「個別具体的に判断する」と答弁し、「飽和攻撃に使うということを排除するのか、排除しないのか」との度重なる質問に、同じ答弁を繰り返し可能性を否定しませんでした。

 

 

私は、トマホークを飽和攻撃に用いることは、「自衛のための必要最小限度を超えることは明らかだ」「憲法違反の敵基地攻撃能力保有として、攻撃的兵器であるトマホークを導入することは断じて認められないと厳しく批判しました。

 

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なお、私の質問を共同通信が、以下のように配信しました。

「飽和攻撃、防衛省排除せず 反撃力行使の在り方巡り」との見出し。
「多数のミサイルを同時に撃つ『飽和攻撃』を選択する可能性を排除しなかった」と報じました。

 

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質疑の『動画』です。ぜひ、ご覧ください。