兵庫県伊丹市日本共産党後援会「新春のつどい」で記念講演

2023年01月23日

 

22日、兵庫県伊丹市の日本共産党後援会の「新春のつどい」に招かれ、記念講演を行いました。

 

 

 

「つどい」では、2019年、21年に文部科学大臣賞を受賞し、20年に金賞に輝いた19歳の大正琴アーチスト心馬(しんば)さんが「大正琴」を披露。
心馬さんは、「天城越え」「早春賦」「ラヴ・イズ・オーヴァー」「川の流れのように」「手のひらを太陽に」を演奏。
イヤー、とても素敵でした。

私は、講演の冒頭、「演奏をお聞きして、『早春賦』では郷里の岩手の雪、『川の流れのように』では美空ひばりさんの『一本の鉛筆』、ひばりさんが『一本の鉛筆があれば、戦争は嫌だと書く』と歌ったことを思い起こしました。大変すばらしい演奏でした」と、感想と謝辞を述べました。写真は、大正琴を演奏する心馬さん。

 

 

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講演に移り、私は、まず「統一地方選前半戦の県議選の投票日まで3ヵ月を切った。文字通り待ったなし、今が本番。私が今日、伺ったのは、県会議員選挙でひさ村真知子県議候補、市会議員選挙で、服部よしひろ前議員、新人の、かしばふみ候補、よしお周二候補の勝利に力を与えていただきたいとお願いに来た」と呼びかけました。

 

 

その上で、私は、第一に、「兵庫県政の特徴」について、「2021年に初当選した今の斎藤知事は、選挙戦では『改革』を掲げたが、結局は、官邸丸抱え知事で、自民党県政の継承するだけで、公約である少人数学級や給付制奨学金、女性副知事登用などは早々と投げ捨てたところに特徴がある」と指摘しました。

また、兵庫県がコロナ感染症による死者数が人口あたり全国ワースト2位であることを指摘。県が2014年以降20年までに急性期病床を5813床も削減し、コロナウイルスが猛威を振るっていた2020、21年合わせて484床もの削減を行ったことや、1997年に41カ所あった保健所は17カ所になっている事実を紹介して、「地方自治体は、憲法と地方自治法の定める住民福祉の向上、公衆衛生の増進のためにある。これと逆行するのがいまの県政だ」と批判しました。さらに、「創造的復興」の美名のもとに、「大型開発優先のムダ遣いには熱心な県政だ」と指摘しました。

 

 

私は、第二に、「こういう県政、そして日本共産党以外の全ての党がなんでも賛成のオール与党体制のもとで、日本共産党がどういう役割を果たしているか」という、党議員団の値打ちについて語りました。

それは、「何といっても、党県議団が、22年間連続で予算組み換え提案を行い、中学卒業までの医療費無料化、35人学級、老人医療費助成制度復活など、わずか予算の2%未満で可能なことを明らかにしてきた。これにはさすがに知事や他党も『なるほどと思うところがある』『反対しづらい』と一目置かざるを得ない」と言いせしめ、県民の願いの実現へ、県民の声と運動とともに政治を動かしてきた」と強調しました。

また、「一度、二度のの反対や否決では、決してあきらめないのが共産党議員団」と紹介し、「県での高齢者の補聴器導入への補助の実現や、伊丹市での中学校給食実現、子どもの医療費無料化の拡充を実現した立派な実績を持つ伊丹市会議員を、2人から3人へ増やしていただきたい」と訴えました。

 

 

第三に、「戦争への道か、憲法に基づく平和の道か。今歴史的岐路に立っているとして、①タモリ氏や桑田佳祐、世良公則、佐野元春、野口五郎氏、吉永小百合さんらが次々と声をあげていること、②河野洋平元衆院議長、古賀誠元幹事長、野中広務元幹事長、山崎拓元防衛庁長官、福田康夫元総理など自民党重鎮の皆さんの意見表明、③私の地元「京都新聞」の「専守防衛を投げ捨てるもの」との痛烈な批判を紹介し、「国民の奥深い平和への思い、声にこたえ、反戦平和の党・日本共産党の前進をかちとろう」と訴えました。

第四に、「今、日本共産党なかりせばと考えよう」として、「敵基地攻撃能力保有論と大軍拡の大合唱に敢然と立ち向かう党がいなかったらどうなるのか」と、現在の政党配置と日本共産党の存在意義について訴え。さらに、「国民の世論に確信を持って打って出よう」として、JNN「軍拡のための増税」に7割が反対していること、ウクライナ危機の当初は「軍拡は必要」との意見が多かったが、ここへきて、43兆円の軍拡そのものに「反対」が42%、「賛成」が39%と逆転したことを紹介しました。

最後に、私は、「選挙があるからといって党員拡大を横に置いていては、選挙にも勝てない。強く大きな党づくりの中で選挙をたたかい、選挙に勝ってその勢いで強く大きな党をつくる。こういう好循環をなんとしても作り上げる。こういう決意を新年に当たって固め合いたい」と呼びかけました。

 

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(大正琴アーチスト「心馬」さんの略歴)
4歳から大正琴を始める。全国子供大正琴コンクール、2017 年銀賞、2018 年金賞、2019 年文部科学大臣賞受賞2020年金賞21年文部科学大臣賞再受賞。
2017年に琴伝流大正琴指導者認定取得。2021年3月に内閣府認定公益社団法人大正琴協会「琴伝流大正琴全国普及会」師範免許取得。
サイレント映画に大正琴で伴奏する「楽士」としても活動中。現在、大学1年生。