野党党首会談で内閣不信任案提出を確認//野党国対委員長会談

2021年06月15日

 

14日の夕刻、国会内で野党4党の首脳会談を開催。

立憲民主党の枝野幸男代表は、政府自民党が野党のコロナ対策のために国会会期延長すべきとの提案を拒否し、東京五輪の強行の姿勢、補正予算の拒否など到底信任に値しない、野党共同で内閣不信任決議案を提出したい提起しました。

日本共産党の志位和夫委員長は、不信任決議案提出の賛成だと述べて、その理由として、第一に、コロナ失政。第二に、感染リスクを拡大するオリンピック・パラリンピックの開催強行。第三にコロナ対策に逆行する医療を破壊する法案の強行、強権と政治腐敗の政治をあげました。

国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党の福島瑞穂党首も菅政権への不信任決議案提出に賛成の意を表明しました。

枝野代表は、各党首の意見を踏まえ、菅政権の下では「命と暮らしを守ることはできない」とし、各党から菅政権の網羅的な悪政の指摘を加えて、内閣不信任決議案を提出することを確認しました。

会談には、国対委員長が陪席しました。

 

 

開催に先立ち、自民党の森山裕国対委員長と立憲民主党の安住淳国対委員長が会談。
自民党から野党4党が求めていた3カ月の会期延長には応じられないと回答があり、野党国対委員長会談・連絡会(野国連)で、野党党首会談を開き、内閣不信任決議案の提出を進言することを受けて、対応が協議されました。

 

 

会談後の会見で、枝野代表は、「会期延長に応じない場合は、しっかりと対応しなければならないと前回の党首会談で合意していることに基づいて、菅内閣不信任決議案を野党共同で提出することで意見が一致した」と報告。

 

 

記者団から、「何が不信任に値するのか。一番重く見ている点はどこか」との問いに、日本共産党の志位和夫委員長は「コロナ対策に失敗したこと。国民に我慢を強いながらオリンピックの強行。国民に対して責任を果たしていない」と述べました。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「困窮している家計や事業者に対しての支援が弱い。積極財政で補正予算を組んで、速やかに対応すべきところができていない」と指摘。

社民党の福島みずほ党首は「国民の命と暮らしを守ることを一切しない菅政権は明確に不信任に値する」指摘し、「政治とカネの問題についても説明責任を果たしていない」と述べました。

 

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野党党首会談に先立って、立憲民主党の安住淳国対委員長と自民党の森山裕国対委員長の会談を受け、野党国対委員長会談・連絡会(野国連)を開催。

安住氏から、自民党からは「会期は延長せず、閉じたい」と回答があったことが報告され、対応を協議。

 

 

国対委員長間では、「対抗措置を講じること。内閣不信任決議案を提出すべきだ」と一致。

野党4党の党首会談を開き、内閣不信任決議案の提出を進言することを確認しました。

 

 

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野国連後の共同会見では、いつものように国対委員長会談での確認内容を安住氏が報告。

森山氏との会談の中で、会期延長に応じないことに対して「遺憾であり、残念だ」として、「我が国の危機的な状況において、国会を開くことがどれだけ大事なことなのか。オリンピック・パラリンピックの開催もある。緊急事態が起きた時に国会が開いているというのは、国家としても大事なことだと主張したが受け入れることはなかった」と述べました。

 

 

そして内閣不信任決議案の提出については、「党首会談を開催し、そこで判断していただく」としつつ、「国会対策上は、この3カ月の延長が認められず、コロナ対策については十分な対応を政府が怠ってきたということを鑑みれば、大変に残念なこと」、「オリンピックの開催にしても、国民のみなさんに国会の場を通じて説明責任を果たしていない。国民の声などの耳を貸さずに国際的なイベントを開催することに危惧をしている」と述べました。