野党国対委員長会談。「国会会期の3ヵ月延長」を自民党に申し入れ。

2021年06月12日

 

11日、国会内で、野党国会対策委員長会談・連絡会(野国連)を開催。

10日の野党4党党首会談で一致した「3カ月の会期延長を求める」ことについて、執行すべく、自民党の森山裕国対委員長に申し入れを行うことを決めました。

 

 

3カ月という期間については、東京オリンピック・パラリンピックの期間と、その中に8月のお盆があり、”人流”移動が多くなり、感染拡大が広がる可能性が高く、国会を開いておかないと臨機応変な対応ができないと、再度確認しました。

さらに、オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングについても、国としてリーダーシップをとって、全国で中止することを明確にした方がいいとの認識を共有。中止が当然との認識で一致しました。

 

 

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立憲民主党の安住淳国対委員長が野国連後の共同会見で、報告を行い、「3カ月の会期延長」と「大規模な補正予算の編成など必要な措置を講じること」を、野党4党の総意として、自民党の森山裕国対委員長に伝えることを明らかにしました。

 

 

安住氏は、国家的危機の中で一部のメディアが「不信任決議案を出すための儀式だ」などと報じていることに関して、「そうじゃない」と批判し、「国会をここで閉じるのは良くない。国家的危機として良くないということを、われわれは訴えている」と強調。そして「そのことを菅総理には理解していただきたい。働きかけをしていきたい」と述べました。

 

 

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共同会見のあと、安住氏は、森山裕国対委員長と会談をし、「今国会の会期を3か月延長すること」を正式に申し入れました。
森山氏は「おおむね、法案の目途もついたので一度閉じたい」などと述べ、会期延長を拒否。菅総理がG7サミットから帰国する14日に改めて回答するとしました。

この発言は、国会の機能を「政府提出の法案を処理する」こととしか考えないものです。
国会は、国権の最高機関であり、立法機関です。コロナ禍の下、必要な法をつくる仕事があります。また、国民の代表として政府をチェックする役割を担っているはずです。
それらが必要ないという暴論と言わねばなりません。

安住氏は、会談後の会見で、「3カ月の延長は譲れない」と強調したこと、14日の回答次第では、野党4党の党首会談を開くことを報告しました。