近畿関係国会議員、「医療体制がひっ迫する大阪への緊急支援を」厚労省に申し入れ

2021年05月9日

 

7日、新型コロナウイルスの感染拡大が緊急事態宣言を行っている大阪・京都・兵庫、その中で医療体制がひっ迫している大阪府の問題解決を求め、厚生労働省に対して、日本共産党国会議員団で要請書を提出しました。

要請書には党国会議員団の近畿ブロック選出の議員名を連ね、山下芳生副委員長(参院議員)と清水忠史衆院議員、私が代表して手渡し、要請しました。

 

 

清水氏は、「大阪府の重症者数は過去最高。救急車を呼んでも搬送先の病院が見つからない深刻な事態になっている」と指摘。そのうえで、「大阪は災害レベルだ。命を守るためには具体的な取り組みが必要」と要求。

 

 

厚労省の担当者は「府から医師の派遣について、正式な要請はないが調整したい」、患者の広域搬送については「検討中ではあるが、原則として県内が望ましい」と述べました。

山下氏は「府からの要請がないから動けないというのでは、差し迫った状況にあるのに命を救うことはできない」と追及。

私は、「現場に向き合い、どうやって命を救うかという立場が必要」と強調し、「具体的に何を打開しなければならないのかを示すべきだ」と要求しました。

 

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要請書は、以下の通りです。

 

2021年5月7日

厚生労働大臣 田村 憲久 様

 

日本共産党国会議員団
衆議院議員 穀田 恵二
衆議院議員 清水 忠史
参議院議員 市田 忠義
参議院議員 倉林 明子
参議院議員 山下 芳生
参議院議員 井上 哲士
参議院議員 大門実紀史

 

要 請 書

大阪、兵庫、京都に三度目の緊急事態宣言が発出され、5月11日までの期限が延長されようとしています。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう大阪では、重症病床率が100%を超え、重症者が軽症・中等症病床で療養せざるを得ない事態となっています。また、救急車を呼んでも搬送先の病院が見つからず、自宅で亡くなるケースも生まれています。まさに医療崩壊が起きています。

政府はただちにこうした状況を把握し、とりわけ医療提供体制が逼迫している大阪府を支援し、国民の命と健康を守るために必要な手立てを取るべきです。

以下、具体的に要請します。記

一、大阪における医療提供体制の現状を詳細に把握すること

二、必要に応じて大阪に医師等の派遣を行うこと

三、他の地方公共団体への患者の搬送を可能とするために、全国レベルの広域連携を政府として後押しすること

四、保健所の機能をバックアップするため、早急に必要な支援を行うこと

五、自宅療養中のコロナ患者を訪問し診療する際の医療機関に対する診療報酬にさらなる加算を設けること

六、すべての医療従事者へのワクチン接種を早急に行うこと

以上