野党国対委員長会談。課題山積、集中審議を要求

2021年04月15日

14日、国会内で、定例の野党国対委員長会談・連絡会(野国連)を開催

「東京電力福島第1原発の汚染水海洋放出問題」「新型コロナウイルスの感染再拡大問題」「フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の外資規制違反問題」などへの対応について協議。

山積する課題が多く、質す必要があるとの認識を共有し、菅義偉総理出席で予算委員会の集中審議を求めることで一致。

 

 

新型コロナの感染再拡大については、変異株検査の遅れなど政府の対応が後手に回っているとの認識で一致。
私は、あらためて政府が打つ手なしの現状に陥っていると指摘し、今こそ基本的なことではあるが、政府が自粛を要請しているもとで打撃を受けているすべての業種への補償、PCR検査の抜本的強化と変異株の追跡、医療機関への補償と体制強化への支援を明確に打ち出すことだと述べました。

汚染水問題については、海洋放出ありきで地元や関係者の理解を得ないまま決定を強行したことについて菅総理の説明を求めることを確認。

フジHD の外資規制違反については、総務省の責任や今後のあり方について議論する必要があるとの認識で一致。

 

 

私からは、フジHD の外資規制違反について、武田良太総務相が「放送法改正も視野に検討」と発言したことを指摘し、「現在、提出されている放送法は、当然、出し直しをすべきだ」と提起しました。

 

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野国連後の共同会見では、立憲民主党の安住淳国対委員長が報告を行い、新型コロナ再拡大への政府の対応について「後手後手であり、実態が分からないまま広がっている」と指摘。政府の対策の遅れ、地方自治体との連携不足が影響を与えているのではないかと危惧している」と述べました。

 

 

福島第1原発の汚染水海洋放出については、「安倍政権下でも、その他の手段を探した形跡がない」と批判。「タンクが満杯になったから海洋放出したい。これでは放出ありきではないか。菅総理を質す必要がある」と述べました。

さらに、まん延防止等重点措置について、愛知県知事が要請したいという旨の報道に関して「政府側がどういう考えなのか、話を聞きたい。感染者数が上がり始めの事前の状態で、拡大の芽を摘むために重点措置を使うというのが、われわれの認識だ」と主張。「政府側から重点措置の新たな追加の話が出てきた場合は、議院運営委員会において、質していきたい」と表明しました。