2日、外務委員会質疑② イージスレーダー選定について、検証可能な根拠を示せ!

2021年04月7日

 

遅くなりましたが報告です。
2日に行った外務委員会での質疑の第2弾。「イージスレーダー選定問題について」の質問部分です。
ロッキード・マーチン社を優遇した疑惑に関し、不透明な選定過程を検証できる文書の提出を迫りました。

私は、前回(3月10日)の質問で、2018年7月の「構成品選定諮問会議」で使用された陸上幕僚監部の「構成品改定案」を取り上げ、「これまでの経緯」と書かれた箇所の黒塗りを外し、再提出することを求めていたが、防衛省が拒否したと指摘。拒否した理由について、中山泰秀・防衛副大臣の説明を求めました。

 

 

中山副大臣は、「行政機関の保有する情報の公開に関する法律・第5条『これを公にすることにより、率直な交換、意思決定の中立性が損なわれるおそれ、不当に国民の間に混乱を生じさせるれがあること』に該当すると判断した」と述べ、「黒塗りの部分に関しては、中身の如何にかかわらず申し上げることはできない」と答弁。

私は、防衛省が情報公開法に基づいて定めた審査基準の「基本的考え方」では、「行政文書に、一部不開示情報が含まれていた場合においても、これをもって当該行政文書そのものを不開示とすることは、法の許容するところではなく、この場合には、原則として部分開示により対応する」と規定されていると述べ、提出を拒むことは許されないと強調しました。

 

 

私はさらに、レーダー選定直前の2018年7月23日に行われたグリーブス米ミサイル防衛長官と西田安範整備計画局長らとの面会でのやり取りを記録した文書について、防衛省が米側との関係を理由に提出を拒否していることを追及。「記録文書の提出を拒むことは許されない」と迫りました。

 

 

しかし、中山副大臣は、「事実関係が確認できない」「確たることが申し上げられない」繰り返したうえ、「法の解釈に言及することは差し控える」と答弁を避け、文書の提出を拒みました。

 

 

私は最後に、文書の提出を拒む姿勢に対し「到底、認められない」と指摘し、「防衛省はレーダー選定について、『競争性を働かせ、公平・公正に実施した』というが、不透明さがいっそう明らかになった」として、面会記録文書の提出を強く求めました。