「山科絵」師・山本義雄さんの「心の詩展」を訪問

2020年12月13日

江戸期の名物であった「山科絵」を、21年前に復活させた山本義雄さんが、「若き日に描いた風景作品などを展示している」というので、京都市東部文化会館(山科区椥辻)1階のギャラリー「エコム」を訪ねました。

山本さんの「心の詩展」は、12月27日まで(9時から17時まで。火曜日休館)。

 

 

山本さんは、「山科絵がどんなものだったか残っていないので、いまも残っている大津絵を参考に、大津絵より都に近い分、華やかさを取り入れるようにした」とのこと。「コロナ禍で人々の心が沈み、絵も売れない。特に若手の絵師、作家はたいへんだろうな」と、作品展を気軽に展示できる会場、若手芸術家の境遇を心配されていました。

 

 

下の作品は、「ADAM」と「EVE」。「人類が滅びた、その先を想像した」と山本さん。なんとも独創的な作品ですね。

 

 

こちら中央の作品は、「春花」

 

 

山本さんは、「不気味と思われるか、楽しいと思われるか、私が遊んだ心の中の風景です。ぜひご覧ください」と言っておられます。私は「サルバドール・ダリなどを連想しますね」と応じましたが、みなさんはどうお考えになるでしょうか。ぜひ足をお運びください。