京の冬の風物詩「すぐき」漬け//「フルイエミコ展」

2020年12月14日

 

12日、京都の冬の伝統的漬物である「すぐき漬けを求めて、今年も池田農園を訪ねました。

 

 

京都の3大漬物といえば、すぐき漬け、千枚漬け、しば漬けがあります。「すぐき漬け」の名が歴史上初めて文献に現れるのは約700年以上前と言われています。

「すぐき漬け」は、「すぐき」と「塩」だけで漬け込んでつくられ、乳酸菌による発酵作用による味わいが深い酸味が特徴です。

一度、食べてみなはれ。好きになること疑い無しです。

さて、今年は「コロナ感染症の影響で観光客の消費マインドが冷え込んでおり、生産量を例年の半分ほどに手控えざるを得なかった」と池田さん。こうしたところにまでコロナ禍の影響は及んでおり、Go Toトラベルなどでなく、苦境に立つ業者へ直接助成し、助けることこそ求められると痛感しました。

確かに、例年よりもすぐきの樽の数もかなり少なめとなっていました。

 

池田農園の「すぐき漬け」は、千枚漬けなどと違い、「万人に受ける味」というよりは、「ハマる人はハマる漬物」という感じでしょうか。先にに触れたように、乳酸発酵により作られる「すぐき漬け」は、池田さんによれば、「発酵が進むにつれて酸味が増します。また、酸味が強くなるに従い、旨味も増してきます」とのこと。私は、この「旨味」がたまらなく好きです。

 

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池田農園からの帰り道、井坂博文市会議員から「もうフルイさんの個展は覗きましたか。明日までですよ」との連絡をいただき、短時間ですが「フルイエミコ展」にお邪魔しました。

フルイさんは旧知の画家で、「今年はコロナの中で、家に閉じこもって、音楽を聴く機会が多く、自然と楽器を描いたものが増えています」とのこと。新しい色合い、新しい挑戦でしょうか。楽しいひと時でした。

写真は、一瞬マスクを外して、新しい作品の前で。