建設アスベスト訴訟全国連絡会と党国会議員団が懇談

2020年12月9日

 

報告です。7日、国会内で、建設アスベスト訴訟全国連絡会のみなさんと党国会議員団との懇談。最高裁判決が迫った裁判の全面解決や被害者補償基金の創設への協力・要請を受けました。

日本共産党からは、高橋ちづ子・田村貴昭・畑野君枝・宮本徹の各衆院議員、伊藤岳・武田良介・山添拓の各参院議員と私が出席。

全国6地域(北海道、東京、神奈川、京都、大阪、九州)で、700人を超える被害者や遺族が裁判と闘っています。

 

東京訴訟弁護団の佃俊彦弁護士と井上聡弁護士から、最高裁でのたたかいの焦点と裁判によらない救済のための基金創設の必要性をお聞きしました。

 

 

神奈川訴訟弁護団長の西村隆雄弁護士は「判決は、国に14連勝、一人親方救済も7連勝、建材メーカー責任も9連勝している。最高裁判決を勝ち取り、全面解決を図りたい」と協調。

 

 

東京土建原告団共同代表の吉田重男さんは「死んだ兄の遺族原告として、自分自身の被害の原告として、たたかっている」と述べ、「建材メーカーに怒っている。自分は利潤をあげ、労働者はなくなっている。裁判によらずとも謝ってほしい」と語りました。

同じく望月道子さんは「裁判が終わるまで生きようね」と誓い合った仲間が亡くなっていった無念さを訴えました。

 

 

原告団の方からのお話しには、涙が。目を潤ませながらお聞きしました。

 

 

「建設アスベスト被害者補償基金」の創設は急務。労災認定と給付の改善など、どうしたら前進できるのか率直な議論が交わされました。

今後、学習会やシンポジウム開催、各党への要請など運動の具体化についても意見交換が行われ、有意義な懇談会になりました。