203臨時国会召集。共産党国会議員団総会//取材、菅総理の所信表明の感想を述べました

2020年10月27日

 

26日、203臨時国会が召集されました。会期は12月5日までに41日間。

志位和夫委員長は、党国会議員団総会であいさつ。

 

 

冒頭、核兵器禁止条約の批准国が50に達し、条約の規定により90日後に発効することが確定したことにふれ、「大きな喜びをもって歓迎したい」「歴史上、はじめて国際法上、核兵器が違法化された」と述べました。そして、カナダ在住で被爆者のサーロー節子さんの「核兵器の終わりの始まり」という言葉を引用して、「これを力に核兵器のない世界にするたたかいを、さらに発展させていきたい」と表明。さらに「平和の大きなうねりが起きているもとで唯一の被爆国である日本政府の姿勢は恥ずべきもの」と批判し、「従来の姿勢をあらため、条約に参加することを真剣に検討することを強く求めていきたい」と決意を語りました。

 

 

次に、臨時国会に臨む姿勢として、菅政権の基本姿勢をただしていく必要があるとして、日本学術会議への人事介入問題については、「暴挙を許さない先頭に立って、任命拒否が日本学術会議法に違反し、日本国憲法に違反するものであるかを、論戦を通じて徹底的に暴き出し、任命拒否を撤回させるために全力をあげて奮闘しよう」と呼びかけ「立場の違いを超えて、一大国民運動を起こそう」と訴えました。

 

 

さらに、新型コロナへの対応について「10月2日に行った政府への『緊急申し入れ』を縦横に活用して、国民の苦難軽減のために献身するという日本共産党の責務を果たそう」と呼びかけました。

 

 

志位氏は、最後に訴えたいこととして、「市民と野党の共闘をさらに発展させる国会にしよう」、「次の総選挙で政権交代と野党連合政権の実現に道をひらく国会にしていこう」と呼びかけました。

 

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26日、菅首相の所信表明演説が行われました。

関西のテレビから、取材があり、総理の所信表明についての感想を求められました。
私は、「今国会を前にして、菅総理が行った『学術会議任命拒否問題』について、一言も言及がないのには全く驚いた。総理自身が権限を行使したと述べ、多くの方々が「学問の自由・思想信条の自由」「学術会議の独立性を脅かす」違憲・違法と厳しく批判。世論調査でも「説明不足」との意見が6~7割を占めているのに、言及しないのは無責任で、この点でも国民の声に耳を傾けようとしない姿勢が表れた」と述べました。

またコロナ対策についても、医療機関への感謝は表明するものの、PCR検査の抜本的強化の対策、困難を抱える医療機関への赤字補填の考えはなく、さらに「年を越すことができない」と悲痛な声をあげる中小業者、失業の危機の増大への対策などがないことが特徴だ。
いよいよ、市民と野党共闘で政治を変えることが求められていると強調しました。