「室礼/SHITSURAI」展を訪問
2020年10月27日
報告です。24日、木工芸師の中川周士さんから案内されていた「室礼(しつらい)/SHITSURAI」展を訪ねました。
場所は、京都市下京区の高辻通新町を上がった東側のザ・ターミナル・キョウトです。
昭和7年に建てられた呉服屋さんの家屋を「京都に恩返ししたい」というオーナーの思いで、「できるだけ元通りに復元」する方向で改築し、その空間に若手作家の作品をあしらうことで、建物全体を「しつらえ(室礼)」るという企画展でした。こちらは、11月1日まで開催されています(9時から18時まで)。
上の写真は、丁寧に削り揃えた鉋屑(かんなくず)で作られた「灯り」、下の写真の「すだれ」。ともに、先日、私が比良の工房を訪ねた中川周士さんの作品。
とても鉋屑とは思えません。芸術的な作品に仕上がっています。
こちら(写真下)は、開化堂の八木隆裕さんの作品。小さな紅茶入れの中に、八木さん手作りの精巧な茶筒があしらわれていました。
小さな茶筒とは対照的に、庭に目を転じると、なんと大きな茶筒が。発想がユニークですね。色合いも、時を経た感じを出しているところが憎いですね。
こちらは、金網の辻徹さんの作品。
中庭に目を転じると、ふと「あれ、小さい花があるな?」と思いきや、こちらも辻さんの手によって金網と「石」で作られた作品でした。驚かせ楽しませる徹さんならではの作品ですね。
忙しい日程の中、つかの間の癒しをいただき、楽しませていただきました。