京都退職教職員の会「少人数学級求める緊急要望書」提出行動

2020年09月29日

 

27日、京都退職教職員の会が取り組む、政府に宛てた「少人数学級求める緊急要望書」提出行動が京都教育文化センターで開かれ、倉林明子参院議員(党副委員長)とともに675筆の署名を受け取りました。

 

 

署名提出に先立ち、長谷川英俊会長が挨拶。長谷川会長は、「今日までに675筆の切なる願いが書き込まれた署名が提出された。その特徴は、①コロナ禍のもとで、少人数学級の実現が退職教員の『爆発的な要求』、切なる願いとなって再び政治の焦点として浮上していること、②マスコミ各紙も『社説』で、退職教員の経験と能力の活用をと書いたが、それであってこそ教育の質的向上も図れる私たちは労苦をいとわないこと、③政府はようやく『30人程度の学級を』と言い始めたが、これは生徒数の減少を見込んだ消極的姿勢であり、今こそ20人以下学級が求められていること」を強調し、「野党連立政権による私たちの要求実現」へ期待を表明しました。写真下は、訴える長谷川会長。

 

 

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私は、まず「長谷川先生のお話を聞いて、この署名には特別の意義があるということ、また、書き込まれた内容には感動的言葉が相次ぎ、涙が出る気持ちで読ませていただきました」と感想を述べ、主に3つの内容をお話ししました。

 

 

第一に、「主人公は子どもたちであり、子どもたちがコロナのもとでストレスを抱え苦しんでいる。子どもたちの不安に応え、子どもたちの安全を守ることが政治の責任である」「ここに出発点があり、安全、心のケア、学びを保障するのが政治の役割だと思っている」と強調しました。

 

 

第二に、「新しい菅政権が誕生したが、『自助、共助、公助』と言う。子どもたちにまで、『自分で頑張れ、自分たちで助け合え』と言うのか、このことが政治に問われている」と、菅政権のあり方を厳しく批判しました。

 

 

第三に、「この間の皆さんの取り組みが政治を大きく動かしていることに確信を持とう」として、「2018年の裁量労働制を断念させることが出来たこと、また、2019年の変形労働制を教職員現場に押しつける制度改悪については、確かに政権は強行はしたが、実行させない状況をつくり、しかもすべての野党がこれに反対したことは画期的な意味があった」「また、教育の問題では、高校生の大学入試制度の改悪を許さないたたかいが取り組まれ、大学関係者、高校生、野党が共同してたたかい、これを廃案・断念に追い込んだ。これも画期的なことだった」と指摘しました。

最後に、2019年以降の5年間の野党共闘の大きな前進について紹介し、「いよいよ政権を野党共同で取るところまで来ている」と指摘し、「退職教職員の皆さんが、教育をめぐる新しい運動で、新しい意欲と希望を見い出しているときに、『政治を変える』という点でもぜひご一緒して頑張れればと思います」と呼びかけました。