自民党新総裁に菅氏が選出されたことについて//京都中京地区党会議であいさつ

2020年09月15日

 

14日、自民党の総裁選挙が行われ、菅義偉氏が新総裁に選出されました。記者団の質問に次のように答えました。

 

 

菅さんの最大の特徴は「安倍政権の継承」を述べてきたことにある。しかし安倍総理の辞任の本質は、コロナ対策、内政、外交でも行き詰まったことにある。行き詰まった安倍政治の継承するしかないところに自公政治の深刻な行き詰まりがある。

驚いたのは、菅氏が理念としてフリップに書いたのが「自助・共助・公助」だったことだ。まさしくいまコロナ危機の下で大問題になっている「自己責任」論の押し付け、新自由主義の宣言に他ならない。この路線の根本的転換こそ求められている。

私たちは、来るべき総選挙で、安倍政治の継承の菅政治を、市民と野党の共闘で打倒する決意を固めるものだ。

 

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13日、新型コロナウイルス感染症の関係で半年延期になっていた京都中京地区党会議に参加し、挨拶しました。

地区党会議は、検温、手指の消毒、マスク着用、広い会場に人数を限定した対策をとり、時間を短くして開催されました。

 

 

私は、まず「新しい政治の激動」の土台に、新自由主義の害悪があり、「みなが、日本の社会はこれでいいのか」「政治の在りようはこれでいいのか」と気づき始めている。ところが、「安倍政権を引き継ぐだろう人物は、ことさら『自助』を強調する始末。いま求められているのは分断でなく連帯の社会、みなが支えあい助け合う社会」と強調し、安倍政権の継承を掲げる自民党政治の根本的転換を呼びかけました。

同時に、「自民党は総裁選を利用して、すべての党員にベルトをかけ、総選挙勝利への体制づくりを行っている。こうした動きに、私たちは負けるわけにはいかない」として、「党員拡大をはじめとする特別月間の成功を」と呼びかけました。

 

 

また、総選挙への構えの問題として、「衆院近畿比例ブロックの定数は、全国最大の定数28だが、前回当選者は2人だけ。これでよいわけがありません」と強調。「比例での党躍進の大波を作りあげ、2倍の4人当選を必ず」と呼びかけました。

さらに、「維新は、近畿の比例では第2党の位置にいる。決して軽視することなく、知人に声をかけていただき、大阪市を廃止する大阪都構想の住民投票に再び勝利を」と強調しました。

 

 

最後に、「この5年間で、市民と野党の共闘は画期的に前進しました」と指摘し、世論と運動と結んで検察庁改正法案を廃案に追い込んだこと、「安倍首相が2020年までに憲法を変えると宣言したが、この野望を打ち砕いた」ことを強調。

立憲民主党の代表選に出馬した泉健太衆院議員の京都府内の国政報告会での「発言」も引用して、「野党共闘はここまで前進してきた。市民と野党の共闘のさらなる前進、その要となる日本共産党の躍進で、新し政治を切り拓く。その先頭に立って、私も候補者のひとりとして全力を尽くす」と決意を述べました。