「ヒロシマ・アピールズ展」@アートスペース LOAF

2020年08月31日

 

京都市上京区の丸太町通り油小路を30メートルほど上がった小さな路地を、西に入ると昨年できたばかりのアートスペース「Laboratory of Art and Form(LOAF)」があります。
9月6日まで「ヒロシマ・アピールズ展 2020」が開催(金、土、日の12時から19時まで開館、無料)されています。足を運んで鑑賞しました。
8月に入って私は、ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下、終戦記念日の問題について各所で訴えてきました(もちろん、安倍総理の辞任表明といった激動については述べています)。

まさに、コロナ禍の下で、イベントを催すこと自体が大変な中、様々な努力を重ね、京都のいたるところで、核兵器問題、戦争と平和の問題を取り組まれています。
学び、激励を兼ねて訪れています。

 

 

この催しを企画したのは、ドイツ在住の美術史家である下川美喜さん。日本を代表するグラフィックデザイナーが毎年一人選ばれ、核兵器廃絶と恒久平和実現への国際世論を喚起する目的で、37年の長きに渡り作り続けられている「ヒロシマ・アピールズ  キャンペーンポスター」を23作品展示しています。

写真下の右は、著名なデザイナーである亀倉雄策さんが、色鮮やかな蝶が炎に包まれて落下する様子を描いたもの。下川さんは、「原爆そのものをリアルに描いたものではないが、作品に込められたメッセージを読み取ってほしい。蝶は、原爆の恐ろしさを暗示している」と説明されました。

 

 

このほかにも、トップクラスのグラフィックデザイナーが描いたポスター作品がずらり。思わず見入ってしまいました。こちらの作品は、私も愛用していますが、懐中時計が8時15分で止まっているというものです。

 

 

こちらの作品は、鳩の背景にうっすらと原爆のキノコ雲がかかっています。

 

 

とても見応えがありました。みなさんもぜひ足をお運びください。