京都市(四条烏丸交差点)で倉林参院議員、原田府議、井坂市議らと街頭宣伝

2020年08月23日

 

22日、あいにくの激しい夕立(?)の中でしたが、京都市内の四条烏丸交差点で、倉林明子参院議員、原田完京都府会議員、井坂博文京都市会議員とともに訴えました。司会は平井良人市会議員が行いました。

 

 

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私の訴えの概要は、次の通りです。

 

 

ご紹介いただいた日本共産党国会対策委員長、衆議院議員のこくた恵二です。雨の中、お聞きいただいてありがとうございます。この雨がまた大規模な災害につながらないようにと祈るばかりです。

この間、コロナ危機のもとで、日本の政治の有り様が今ほど問われているときはないんじゃないでしょうか。「こんな社会でいいのか」と問いかけし、声をあげています。
私ども日本共産党の創立記念講演会に、政治学者の白井聡さんが激励のメッセージを寄せていただきました。白井さんは、「もともと不平等であったところにコロナ危機がやってくると、不平等が拡大されるということが起こるわけです。総じて資本主義の失敗だったと見なすことができるわけです」とおっしゃった。今でも不平等な社会なのにコロナ危機でいっそう不平等が拡大したと指摘され、まさに資本主義社会の限界が見えているんじゃないかと指摘されています。

そこまで見通すかどうかは別にして、みなさん、日本の公衆衛生は、これほどまでに脆弱だったのかということに、みなが気づき始めています。この京都で京都市11行政区のすべてに保健所があったものが、今ではたった1ヵ所だけしかありません。私、きょうは大阪で講演してきましたが、大阪市でも1ヵ所だけとなった。全国では1990年には850ヵ所あったものが現在は469ヵ所になっている。これが日本の公衆衛生の実体だと思うと本当に空恐ろしい気さえします。
全国公私病院連盟の邊見さんは、「日本は余裕を持った医療体制でなくなっている。病院のベッドが、すべて埋まっていなければ診療報酬がままならないし、地方自治体が公立病院に支援をするのはムダだ。こんな考え方がはびこっていて、医療体制も極めて脆弱になっている。この考え方の中に、医療はムダだ、社会保障はムダだという、儲け第一、市場経済万能論という新自由主義がはびこっている。これでいいのか」という問題提起をされている。

ですから、私たちは、公衆衛生の実体や医療体制の不十分な実態を踏まえて、「こんな日本でいいのか」ということを、みなさんと考えたいと思っています。新自由主義で良いのだろうかと。

そこで、日本共産党とは、このような状況にどう対応しようとしており、どういう政党かとういうことです。

まず、政治とは何かということと関連して考えましょう。政治の要は「安全」にあります。暮らしの安全であり、命の安全であり、災害からの安全、政治の要諦は国民の安全にあります。そう考えると、今、災害が多発している実態も日本の政治の弱点をさらけだしています。医療についても政治の弱点がさらけ出されている。この日本をどう変えるのかということが問われているんじゃないでしょうか。

このことは、先ほど倉林参院議員からお話があったように、京丹後市の米軍感染症拡大の問題をめぐっても、アメリカ軍となれば、米軍チャーター機で出入りは自由というところに問題があります。羽田、成田をいくら止めても全然別のルートで入って来る、制御できないという実態が明らかになりました。

また、GoToトラベルキャンペーンや持続化給付金の事務費の問題を見ても、電通やパソナが暗躍する。大企業や一部の企業が儲けに群がり暗躍するという政治が現れました。

ここにあるように、日本の政治のゆがみ、すなわちアメリカ言いなり、大企業中心の政治が現れています。
ここにメスを入れることなくして、日本の政治をただすことはできない。これをただすことができる党が日本共産党だということです。

困ったときは共産党、そして日本の政治の根本をただし、さらに、お互いにみんなで考え、手をつないで、「儲かりさえすればいい」ということではなくて、また、「自助努力ですべてまかなえ」という分断の政治でなくて、連帯の政治こそ必要ではないでしょうか。私たちはこういう連帯の党であります。

また、みなさん。日本共産党は、自由と民主主義を守り抜く党です。
みなさん。香港警察が、香港紙創業者の黎智英(れい・ちえい)氏や民主活動家・周庭氏を「国安法違反容疑」で逮捕したことをご存じでしょうか。
日本共産党は、この暴挙にただちに強く抗議し、弾圧の即時中止、釈放を強く要求しました。それはこうした暴挙、自由と民主主義、人権抑圧が、そもそも社会主義とは全く無縁の恐怖政治そのものであり、人権抑圧は国際問題だからです。
戦前の日本では、自由と民主主義、反戦平和を命がけで訴えた私たちの先達、日本共産党の先輩諸氏は治安維持法違反で激しい拷問を受け、尊い命を落としました。今の中国共産党が行っているのは、まさに戦前の日本と同じ、治安維持法下の暗黒政治とまったく同じではないでしょうか。
戦前戦後を通じ、命がけで自由と民主主義を守り抜いてきた党、日本共産党が、いまもっとも鋭く中国共産党を批判し対峙できるのは、決して偶然のことではない、このことを私は声を大にして訴えたいのであります。

来るべき総選挙、安倍さんがいろいろとあるようですが、私たち日本共産党は、今の日本の政治を新しい政治へと転換したいと考えています。それはケアが大切にされる社会、8時間働けばまともに暮らせる社会、文化や芸術が大切にされる社会、個人の尊厳とジェンダーが大切にされる社会、その根底に憲法をしっかりと据えることだと思っています。

日本共産党は、こうした立場で全力を尽くします。みなさんの大きなご支援を日本共産党へとお寄せいただくことを最後にお願いしまして、私の訴えといたします。ありがとうございました。