京都府生協連「『学生のまち』京都を生協はどうやって支えるか?」Zoom会議に出席

2020年07月15日

 

14日、京都府生協連が主催する緊急企画、「『学生のまち』京都を生協はどうやって支えるか?」シンポジウムにZoomで出席し、討論に参加しました。

 

 

シンポジウムでは、まず京都府生協連の西島秀向会長理事が、開会あいさつ(下の写真中央が西島会長理事。モニターに映っているのが私だそうです)。また、中森一朗常任理事が、問題意識と基調報告を、山口立命館大学教授、深尾龍谷大学教授が両大学での学生支援等の取り組みを紹介し、京都橘大学の学生が報告したのち、意見校交換しました。

 

 

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意見交換の冒頭、私は、「この間の皆さんのご努力に、心からの敬意を表します。さすが大学のまち京都らしく、学生をまち全体で支える。また、大学人をあげてみんなで取り組んで、輪をつないでいることを実感できてとてもよかったです」とごあいさつし、続けて「いま、中森さん報告にあったように、大学生協が危機に直面している。私ども日本共産党は10日、『コロナ対策 政府・与野党対策協議会』のなかで、大学だけでなく、大学生協への支援の仕組みづくりを強く求めてきたところです」と紹介。さらに、「各報告にあった取り組みが、どの程度の学生さんに伝わっているのか、いかがですか」と質問しました。

 

 

私の質問に答え、龍谷大学の深尾教授が「まさに学生にどう情報を伝えるのか、苦心している。特に、留学生対応は深刻な状態です。しかし一方で、学生自身が情報発信のネットワークを広げ、助け合う動きも見られ心強い」と発言。立命館大学の山口教授も「一回生の不安がとくに大きい。大学は高等教育機関。それまでの中等教育とは違い、学年を超え、学部を超えて学生が出会い交流することで、学生が成長できる場所。こくたさんが指摘されたみんなで支えるというのは、まず出会いがないとできない。一回生は、この機会が奪われている。ここが大きな問題」と強調されました。

 

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討論をお聞きし、私は二回目の発言で、「学生の不安に、二つの面で答える必要があるのではないでしょうか」と問題提起。

それは、「第一に、オンライン授業などで一人ぼっちで日々を送っている学生は大きなストレスを抱えているということ。先ほど出会いと交流の中で成長するという話があったが、心のケアを含め、大学と大学生協が、こうした学生とどう向き合うのか問われている」と指摘。「第二に、FREE京都のみなさんのと懇談したが、4人に1人の学生が『退学を検討した』という事態になっている。学生が大学を辞めざるをえない。ここに対する根本的な支援が求められている。FREEの学生が要求しているように、授業料の半減を目指して国制度を変えてゆくような取り組み、国民の声で政治を変える大きな取り組みを、ぜひ、大学人・大学生協関係者が先頭に立って取り組んでいただきたい」と強調しました。

これに応えて、コーディネーターの只友龍谷大学教授が「FREEの取り組みはその通りですね。こくたさんから今、重要な大きな提案をいただきました」、また、立命館大学の学生から「こくたさんが指摘されたように、オンライン授業については、率直に言って、すごいストレスです」などの意見表明がありました。さまざま課題が浮き彫りになったシンポジウムだったと思います。