高麗美術館(京都)『麗しき青磁・鮮やかなる青花』展を鑑賞

2020年06月15日

 

本来は4月からの予定でしたが、コロナ禍の影響で休業を余儀なくされていた京都市北区の高麗美術館が再開し、『麗しき青磁・鮮やかなる青花』展が開かれています(8月18日まで。休館日 は毎週水曜日、開館時間は午前10:30~午後4:30まで。コロナ対策でマスク着用などの対応があります)。
(一連の写真は、美術館の許可を得て撮ったものです)

 

 

ちょうど、鄭喜斗代表理事がおられ、お互いに「お久しぶりです。再会を心待ちにしていました」とあいさつ。

早速、作品を案内していただきました。下の写真は白磁器に描かれた青花(せいか)。器面には、長生きを意味するめでたい画題である鹿、松、竹、雲など10長生(ちょうせい)が描かれており、肩口にめぐる如意頭文帯は、宮中の御器を焼成する官窯として1752年以降に定着した特徴的な文様だそうです(せっかくの写真が鮮明ではありませんが、ご勘弁ください!)。

 

 

今回の企画では、高麗時代の様々な装飾技術に彩られた青磁、朝鮮時代の鮮やかな青花白磁が展示されており、豊臣秀吉の朝鮮出兵以前のもの、またその戦火の傷跡がいえ、復興することにより、朝鮮の人々の暮らしぶりが向上する中で作られたものなど、実に多彩な作品が展示され、日本との密接な関係性も興味深いところです。

作品の素晴らしいこと。意匠、淡い顔料か青磁の濃淡の出来、釉薬西方の技術、どのような階層で用いられたのか?、色の出具合は、日本と韓国・朝鮮の文化の関わりは如何?など興味は尽きることがありません。

 

 

みなさんも、ぜひ、お運びいただき、作品群をご堪能ください。

 

 

なお、美術館2階に常設展示もあり、世界記憶遺産に登録された「朝鮮通信使」についてもビデオ紹介で詳しく知ることができます。

 

 

入館料は、一般500円、大高生400円、65歳以上の方400円、中学生以下無料です。