9日、野党が、「桜」真相解明へ国会会期延長を申し入れ

2019年12月10日

 

9日、国会内で野党国対委員長会談を行い、会期の40日間延長を衆院議員議長に申し入れることを確認。

9時に、野党国対委員長が大島理森議長に申し入れを行いました。

 

DSC_4526 20191209 申し入れ

 

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申し入れ文書は、以下の通りです。

 

会期延長に関する申し入れ

本会期も本日を以って終了しますが、総理主催の「桜を見る会」をめぐる諸問題の審議のため、会期を12月10日より、来年1月18日まで40日間延長せられるよう議長においてお取り計らい願いたく、右申し入れます。

令和元年12月9日

立憲民主党         幹事長  福山 哲郎
国民民主党         幹事長  平野 博文
日本共産党         書記局長 小池  晃
社会保障を立て直す国民会議 幹事長  玄葉光一郎
社会民主党         幹事長  吉川  元

衆議院議長 大島理森 殿

 

IMG_3692 20191209 延期申し入れ

 

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衆議院議院運営委員会で、塩川鉄也議員会期延長を求める意見表明を行いました。要旨は以下の通りです。

私は、日本共産党を代表して、今国会の会期を12月10日より1月18日まで40日間延長することを求める意見表明を行います。会期延長を求める利用は、「桜を見る会」に係る疑惑の徹底解明のためであります。

各界の功労、功績者の労苦を慰労することを目的とした総理主催の「桜を見る会」は、招待者1万5千人のうち、総理・官邸・与党枠で8千人、過半数が官邸と与党の政治家の推薦枠となっています。安倍総理の地元後援会員多数を公的行事でもてなしたものであり、国政の私物化、公職選挙法違反の買収行為も問われる大問題です。

また、政府が「私人」とする安倍昭恵総理夫人が知人を招待しており、「私人」による行政の私物化も厳しく問われます。

「桜を見る会」とパッケージになっている安倍後援会主催の「前夜祭」も重大です。最低でも1人当たり1万1千円とされる費用負担なのに、安倍事務所が徴収した会費は5000円。安倍後援会が補てんしていれば、公職選挙法違反の利益供与であり、ホテル側のが穴埋めしていたら安倍氏側への違法献金の疑いがあります。政治資金規正法の収支報告書不記載も問われます。

何よりも悪徳マルチ商法で高齢者を食い物にしたジャパンライフの元会長が総理枠で招待されていたという疑惑は深刻です。被害者は7000人、被害総額は2000億円という巨大詐欺商法事件において、総理主催の「桜を見る会」の招待状が、被害拡大に手を貸すものとなっており、安倍総理の責任は重大です。

当時、消費者庁は、行政処分を前提に立入調査を検討していたのに、立ち消えとなりました。その時の消費者庁の内部文書には「本件の特異性」「政治的背景による余波懸念」などと記載され、消費者庁の調査に対する政治的介入の疑いが明らかになってきました。だれがどのように関与したのか、徹底解明が必要であります。

このような疑惑に対して、まともに答えず、逃げ回ってばかりいるのが安倍総理であります。「招待者の取りまとめには関与していないと言いながら、実際には意見を述べていたことを認めざるを得ませんでした。ジャパンライフの山口元会長とは「個人的な関係は一切ない」と言いながら、かつて安倍晋太郎外務大臣が訪米時に山口氏と会った際に、大臣秘書官として同行していたのが安倍晋三氏であり、山口氏と深い関わりがあった可能性が高く、虚偽答弁が問われます。

このような疑惑を隠ぺいするために、政府が関連文書の破棄などを行ってきたことは、安倍政権による国政の私物化の最たるものと言わざるを得ません。

5月9日、わが党の議員が資料要求した1時間後に、関連資料を大型シュレッダーで廃棄。バックデートがあったのに、その後の資料提出要求にも応じない。しかも、内閣府における招待者名簿作成に係る公文書の保存期間を「1年未満」に変えて、資料提出要求を拒否する口実に使う。

公文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」です。国会の行政監視機能を妨害し、民主主義を破壊する暴挙は、断じて許されません。

安倍総理の説明には「納得できない」という声が圧倒的多数であります。桜を見る会を巡る疑惑の徹底解明が今国会の重要な責務。安倍総理の逃げ切りは許されません。ただちに総理出席の予算委員会集中審議を行うべきです。関連委員会の開催を含め、徹底審議を行うため、40日間の会期延長を求め、意見表明とします。