共産党京都府委主催の「国政報告会」で報告

2019年11月10日

 

9日、日本共産党京都府委員会主催「国政報告会」が京都市内であり、井上さとし、倉林明子参議院議員とそろって参加。私が代表して国会情勢や野党共闘の状況について報告しました。井上、倉林議員は参加者の意見交流にかみ合って中間発言をしました。司会は、平井良人京都市会議員と浜田良之京都府会議員が務めました。

 

国政 こくた「2

 

最初に私から、現在開かれている第200回臨時国会の状況について報告。「一言で言って日本共産党の追及が光っており、安倍政権が追い込まれている状況」とまず述べ、「国民生活に関わっては、消費税10%増税、日米貿易協定問題があり、関電原発マネー環流疑惑、カンポNHK圧力、あいちトリエンナーレなど報道・表現の自由の問題もあるが、なんと言っても英語検定試験問題では高校生や教育関係者の延期を要求する取り組みや「延期法案」を提出するなど野党の結束した運動によって延期をかち取った。『声を上げれば政治が変わる』ことを示した」と強調しました。

この問題では、日本共産党の塩川議員の追及で、「安倍首相の主宰する教育再生実行会議とその提言(2013年)が、大学入試制度の転換と民間企業の参入へ道を開いた」ことを指摘し、「民間企業はどうしても営利・採算重視になり、公正性が担保される保証はない。受験産業、文科省の官僚、政治家との癒着のトライアングルによって公正であるべき大学入試が危険にさらされている」「大学共通試験の中止『身の丈』発言で憲法26条の教育の機会均等を否定した萩生田文科相の辞任を重ねて求めてゆく」と力を込めました。

 

国政報告会 こくた

 

また、「安倍スキャンダルの最たるものは、首相主催の『桜を見る会』の問題だ」と指摘。「田村智子参院議員としんぶん赤旗の追及で、胸のすく論戦を行った。他党も絶賛し反響はとても大きい」と報告。「首相が公然と税金を私物化した大問題で、一人でやれば公選法違反・買収だが、これを税金を使って公然とやった。誰が考えても異常な事態であり、野党が週明けにも緊急の意思統一を行い、共同して一大問題として追及していきたい」と報告しました。

 

国政報告会 全体

 

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野党共闘の問題では、「国会での共闘と選挙での共闘を軸に、市民と野党の共闘は大きく前に進んできた。大局的な確信を」と呼びかけ、この間の「3つの歴史的で画期的な出来事」を「共闘の進化、発展の三つの驚天動地」として紹介。

第一に、安住淳立・国・社国対委員長の招待による志位委員長との懇談会が開催されたこと。内容は「志位委員長に外交問題を聞く会」ともいうべきもので、「他党の会合でメインスピーカーは、歴史上初めてで、立憲の国対委員長室で野党の国対メンバー18人が参加した。尖閣諸島の共産党の見解をたっぷり講演し、中国の大国主義・覇権主義、千島列島をめぐる議論。しかも、メディアにフルオープンにして開催した」と報告しました。

第二に、「高知県知事選挙は、共産党員の松本けんじ氏を野党統一候補として擁立し、知事選で一つひとつ勝利して、安倍政権打倒へと繋げていこうと野党が共同して闘っている」と報告。「選挙対策本部長は広田一氏。決起集会に保守政治家の中村喜四郎氏が参加し、保守層へもウイングを広げている。野党の国会議員団も9・10日、16・17・18日と応援体制をとることを明らかにし、本気で勝ちに行く構えになりつつある」と紹介しました。

第三に、保守政治家・中村喜四郎氏の「日曜版インタビュー」への登場を紹介。

 

国政 こくた3

 

最後に、「野党連合政権が、いわゆるスローガンの段階から、現実的課題になってきた」と指摘。「安倍政治からの転換の方向は、第一に憲法にもとづき、立憲主義、民主主義、平和主義を回復する。第二に、格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治にきりかえる。第三に、多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く。連合政権の目指す理念、おおきな目標を提案したことは、国民に野党の方向性のイメージをはっきりさせた重要な意味がある」と強調しました。

 

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参加者の意見交流では、防災・減災問題、舞鶴の海上自衛隊が高校生の「就職体験」で機関砲を打たせた問題、教員の変形労働制の問題、公立病院の統廃合問題、生活保護の問題、京都市長選挙の勝利への意見など多岐にわたり活発に出され、倉林議員主に公立病院統廃合問題や生保の問題、井上議員が自衛隊問題について中間発言しました。