「全国革新懇交流会」、「市民と野党の共闘」分科会でパネリストとして参加

2019年10月22日

20日、神戸市内で開催された「全国革新懇 地域・職場・青年交流会」の2日目、「市民と野党の共闘」分科会・「シンポジウム『市民と野党の共闘』で政治を変えよう」に、パネリストとして五十嵐仁(コーディネーター兼任)法政大名誉教授、冨田宏治関西学院大学法学部教授、小田川義和全労連議長とともに参加しました。
椅子も新たに増やすなど、会場いっぱいの参加者。市民と野党の共闘を前進させる意気ごみにあふれた分科会となりました。

 

革新懇 全景

 

私は、冒頭の報告で、「市民と野党の共同が、どこまで到達しているか」という点を4点で問題提起しました。

 

革新懇 こくたアップ

 

それは、第1に「全体の到達点を直視しよう。特に市民と野党の共闘による野党連合政権を目指す取り組みは、いまや『実践の課題となった』ということが大事な点だ」と指摘。「翁長前沖縄県知事が『勝利するためにいちばん大事なのは、決してあきらめないこと』と言い続けたが、私たちは今、実践的な探求の過程に立ち、あきらめず、ブレずに探求を続ける必要がある」と強調しました。

第2に、「問題を大局的に見て同時に創造していく立場が求められている」ことを強調し、「この4年間で、市民と野党の共闘は格段に前進した。この背景には、国民の世論と運動があることが決定的に重要」と指摘。

第3に、「運動の姿勢として、多様性の統一という観点でとの見地に到達したことも重要」として、滋賀県などの事例を引いて、「与党は決して強くなく、市民と野党がしっかりと共闘すれば、崩すことができることが証明された」と紹介しました。

第4に、「今後の展望として、草の根の国民運動の今後のいっそうの本格的発展が求められている」と強調。「『野党は共闘』から、『野党は政権』へと取り組みを発展させる国民運動、そして野党連合政権を支えてゆくためにも、国民的運動の、市民運動の後押しがどうしても必要になってくる」と提起しました。

 

革新懇 こくた

 

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その上で、①高知知事選挙の画期的合意をどう見るのか、②もともと「戦争法廃止の国民連合政府」の提起は何をめざしたものだったか。当時と比較して、現在の野党共闘の大きな前進内容、③野党間協力と信頼関係を醸成する上で欠かせなかった「現場主義」(現場、現実、現物)の重要性、④画期的だった衆院大阪12区補欠選挙の経験などについて、具体例を挙げて紹介し報告しました。

 

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 討論では、各地域などの取組みについて活発な交流が行われました。各パネリストに対する質問もたくさん提出され、二回目の発言という形で答えました。
私に対しては、「野党の中にある反共主義についてどう考えるか」「現場ではいろいろごたごたがあり苦労している」「京都では共闘よりも共産党一人で頑張っているように見えるが、どうなのか」などの質問に一つひとつ丁寧に答えました。

この一連の報告や発言、まとめなどは後日、冊子として発行されるとのこと期待したいと思います。