東山「花灯路」/陶工専門校「展示即売会」/「京漆器展」

2019年03月13日

報告です。10日、小雨降る高台寺界隈の「京都東山 花灯路」 を観に足をのばしました。

 

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こちらは石塀小路の花灯ろう。「路地(ろうじ)」は、京都ならではのもので、雨に濡れいっそう風情をましていました。

 

花燈籠

 

路地をもう少し奥へ進むと。

 

花燈籠2

 

石塀小路から南へ抜ける路地。京都らしい風情をお楽しみください。

 

花燈籠3

 

東山「花灯路」は17日まで。期間中、青蓮院、八坂神社、大谷祖廟(参道)、大雲院(祇園閣)、高台寺、圓徳院、法観寺(八坂の塔)、清水寺で特別拝観やライトアップを実施しています。

 

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10日、京都府立陶工技術専門校の卒業生らによる「展示即売会」を訪問しました。この技術専門校は、1946年に創設された京都の伝統産業、京焼・清水焼の伝統的作陶技術を習得するための学校で、全国でもまれな専門校です。

 

陶工技専

 

当日は、朝早くから多くの市民の参加で賑わっており、私も国会の事務所で使う来客用のカップなどを買い求めました。

 

陶工技専2

 

毎年のことですが、生徒さんが丹精を込めて絵付けされ、焼き上げられた陶器はどれも素晴らしいものばかりで、感心しました。

こちらは生徒さんらが描いた筆書きの絵です。

 

陶工技専3

 

卒業生の今後の活躍を期待したいと思います。

 

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これまた報告です。9日、京都漆器工芸協同組合がみやこめっせで開催している「第50回 京漆器展」を訪ねました。京漆器は、平安朝以来1200年の歴史を持つ技法とその技法を受け継いだ職人らによって造られているものです。

漆は非常にすぐれた塗料ですが、その扱いは大変な手数のかかるもので、岩手県浄法寺を中心に日本でとれる良質なものはごくわずかです。写真は、漆かきの道具類と若手組合員による紹介ビデオの上映です。

 

京漆器 50周年展示

 

しかし、京漆器の美しさ、奥深さにはいつも感心させられます。とくに、漆で線を描き、塗り込み、乾かないうちに金粉を蒔く蒔絵ものは、漆の特性を利用した代表的なもので、本当に見事!としかいいようがありません(写真は、光の反射で絵図がよく分からないと思いますが、ワインセラーです)。

 

京漆器50開店時

 

京都漆工芸協同組合が「千年前から抗菌仕様」というリーフレットを作成されていますが、京都の伝統産業は、繰り返しその存続が困難な厳しい状況に直面するなかで、京都の伝統産業が「変わらないことで守ってきたもの」を大切にしながら、常に技術の革新、新たな製品分野への挑戦など、その才覚と創造性を発揮した自己変革を進めておられます。若手職人の活躍など、今後の発展をおおいに期待しましょう。