京都岡崎「無鄰菴」隣接のホテル建設は、景観破壊。国は景観を守る努力を行え/予算委員会分科会で質問

2019年03月1日

27日、衆議院予算委員会第8分科会(国土交通省)で質問に立ちました。

 

こくたさん1

 

質問テーマは、①安倍内閣の観光立国政策の弊害について、②京都市の観光公害とまち破壊について、③京都市岡崎の「重要文化的景観」、特に「無鄰菴」隣接地へのホテル建設問題についてです。

 

石井大臣

 

「無鄰菴」は、国が「重要文化的景観」として選定した「京都岡崎」(平安神宮、南禅寺、南禅寺水路橋の一帯)(独立行政法人国立文化機構が発行している「文化的景観全覧図」を掲げて説明)地域にあり、住民が京都市眺望景観創生条例第7条に基づいて「無鄰菴庭園からの眺望景観を保全を求める提案書」を提出しています。

この条例の趣旨は、「眺望景観は『公共の財産』であるということを認識し、市民や事業者等の意識啓発に努めるとともに、市民等からの提案を受けて積極的に眺望景観の保全、創出を図る」とある。まさに、事態を心配する市民の提案を受け入れるべき」と迫りました。

 

永岡副大臣

 

また、「問題は『京都市の問題』『地方の問題』にとどまらない」とし、国の関与について、まず、「京都岡崎地域」は、文化財保護法及び「重要文化的景観に係る選定及び届出等に関する規則」に基づき、京都市の「申出」を受け、文科大臣が選定している点を追及。
京都市の申出の文書には「京都市が京都全体の文化的景観の継承に向けた取り組みの橋頭保とまで書いてある。 その『選定申出書』の履行を求めるべき」とただしました。

永岡佳子文科副大臣は「文化財保護法など関連法令に基づき京都市が判断される問題であるが、市から相談があれば適切に対応したい」と答弁しました。

 

田中政務官

 

さらに、「もうひとつ、国の関与として重要な問題は、文科省が所管している文化的景観保護推進事業国庫補助がある」として、「重要文化的景観と選定された京都岡崎地域では、現在、京都市において、補助事業のための整備計画を策定中であり、国庫補助事業者として文化的景観の保存を図る立場から対応すべき」と求めました。

 

こくたさん2

 

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