産経新聞、「年男インタビュー」を掲載

2019年01月18日

 

18日付の産経新聞に、年末にインタビューを受けた記事が掲載されました。写真では見づらいので、全文を写真の下に書きましたので、ぜひ、お読みください。

 

DSC_0594 20190118産経新聞掲載記事

 

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掲載記事の全文は以下の通りです。

「突き進め亥年 男・女」 野党共闘の前進と問う躍進を 穀田恵二 共産・国対委員長

国対委員長に就いて22年がたちます。国対って、何をやるのかがなかなか見えませんが、極めて幅広い。どこが対決点かを正確に見極め、各議員にどう活動してもらうかという戦略も練らなけらばならない。

与野党のさまざまな国対幹部と付き合ってきましたが、特に印象に残っているのは野党時代の自民党ですね。大島理森国対委員長(現衆院議長)らとよく議論をかさねたものです。

野党・自民党の「政権を取り返す」という迫力は際立っていました。権力を失ったことへの恐怖、それを回復しなければ未来はないという焦りが、他の野党とは違うように映りました。

国会協力「深化と進化」

国対委員長経験で最も思い出に残っている場面ですか?

やはり今ですね。

約3年半前に共産党をはじめとする野党が「市民と野党の共闘」という路線に踏み出して以降、国会での野党の協力のあり方は大きく変わりました。私は「深化と進化」という言い方をするのですが、この短い期間でいろいろなことが前進し、国会内での協力は格段に活発になりました。

先の臨時国会では、野党合同ヒアリングなどを通じて改正出入国管理法の問題点を大きくクローズアップすることができました。ここまで大ごとになるとはメディアの方々も思っていなかったのではないでしょうか。

森友・加計学園問題の追及などでも野党間で連携を重ねてきましたが、そうした従来の協力が政策的な分野にまで深まってきているわけです。

今年は統一地方選や参院選が重なる選挙の年です。

共産党は参院選改選1人区での野党間の「相互推薦・支援」を訴えています。本気の共闘に深めなければ勝つことはできないし、深めることができれば勝てる、それは昨年9月の沖縄県知事選挙の結果でもはっきりしています。

候補者一本化 「政治宣言」が必要  一方的ベタ折れはない

過去2回の国政選挙では共産党が一方的に候補を降ろしました。もちろん、われわれとしては(共闘勢力全体の議席を増やすという)大義のもとに降ろしたわけですが、今後も共産党だけがベタ折れというわけにはいかない。わが党にも党員や支援者がいる。がっちりとお互いの候補を推薦し合うことによって、党員らも気持ちよく応援ができるわけです。

これまでの選挙での共闘は「市民連合」の支えを受けて(政党間の公式な協議を経ずに)進んできました。安全保障法制反対の取り組みを通じて結成された市民連合によって国民運動が大きく発展し、その支えがあるからわれわれは共闘できている。市民が新しい運動に着手していることに時代の流れを感じます。

一方で、市民連合は自らの役割について「背中を押すことだ」と、「最後はやはり政党同士が決める問題だ」と言っているわけですね。そこが大事な点だと思うんですよ。

われわれ野党は、改選1人区で候補者を一本化することでは一致している。それを政党間の確認として、「政治宣言」という形にまとめることが必要だと思います。共闘を具体化するための協議も必要でしょう。

共産党にとっては、選挙に勝つためには党勢の拡大も重要な課題です。共産党は3年後に党創立から100年になります。党の歴史を誇りを持って伝えていくことが大事だと考えます。

一連の選挙を通じて「市民と野党の共闘」をさらに前進させ、同時に共産党の躍進を実現する。年男としての今年の目標はこの2つです。これらを実らせていく中で、党創立100年の節目を迎えたいですね。(松本学)

昭和22年生まれ。立命館大学文学部卒。立命館大職員、共産党地区委員会勤務を経て、昭和63年に京都市議に。平成5年の衆院選旧京都1区で当選し、国政に転身した。9年から国対委員長を務めている。