玉城デニー知事のメッセージ

2018年12月15日

 

14日、政府は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に向け、名護市辺野古沿岸部の埋め立て海域への土砂投入に着手しました。

 

20181214 辺野古土砂投入

 

玉城デニー知事は、記者会見を行い「県民の怒りはますます燃え上がる」と政府を厳しく批判。

キャンプシュワブのゲート前で座り込みを続け、抗議の声を上げ続けているみなさんに向けて「キャンプシュワブゲート前の方々に向けた知事メッセージ(土砂投入について)」を発しました。

 

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キャンプシュワブゲート前の方々に向けた知事メッセージ(土砂投入について)

本日、普天間飛行場代替施設建設事業に係る工事の現場で、土砂投入作業が始まりました。

私は、昨日、菅官房長官及び岩屋防衛大臣と面談し、違法な土砂投入を行うことは決して容認できないことを伝え、土砂投入の中止を強く要求しました。

それにもかかわらず、国が、このような県の要求を一顧だにすることなk、違法に土砂投入を強行したことに対し、激しい憤りを禁じ得ません。

県民・国民の皆様には、このような国の在り方をしっかりと目に焼き付け、心に留めていただき、法治国家そして、国民に主権があるとする民主主義国家としてあるまじき行為を繰り返す国に対し、共に声を上げ、共に行動していただきたいと思います。

国は、一刻も早く工事を進めて既成事実を積み重ね、県民をあきらめさせようと躍起になっていますが、このような行為は、逆に沖縄県民の強い反発を招き、工事を強行すればするほど、県民の怒りはますます燃え上がるということを認識すべきです。

現時点では、まだまだ埋立工事全体の一部がなされているにすぎず、また、工事の権限のない者によって違法に投入された土砂は、当然に現状回復されなければなりません。

また、今回、土砂投入を強行するとしても、今後、軟弱地盤等への対応が必要であり、辺野古新基地穿設の完成は見通せないものであります。

私は、多くの県民の負託を受けた知事として、このゲートにお集まりの県民・国民の皆様をはじめとして、県内また県外において行動する皆様、また、この問題の重さを受け止めている米国市民の皆様とともに、民主主義の力を信じ、毅然として行動する決意であります。

グスーヨー、マキティーナイビランドー

平成30年12月14日 沖縄県知事 玉城デニー

 

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「グスーヨー、マキティーナイビランドー」=「みなさん、負けてはなりませんよー」

 

シュワブゲート前