「民泊問題 国政懇談会」(東山区) / 知恩院「和順会館」館長と懇談
2017年05月29日
28日、京都市東山区の知恩院「和順会館」をお借りしての「民泊問題 国政懇談会」に参加しました。
冒頭、衆議院京都二区予定候補のちさか拓晃さんが、東山区の「実態調査」の結果を報告。
次に、私が国会での論戦について紹介しました。私は、「観光立国基本法」など本来あるべき観光政策との関連で、大きい視野から「民泊問題」をとらえ直す必要があること、国会で厚労大臣が「違法である」と認めながら、実際は「違法民泊」が放置されていること、今国会に提案されている「住宅宿泊事業法案」(民泊新法)はこの実態を「合法化」するもので、「『規制緩和』という生やさしいものでなく、旅館業法の規制の枠を外し、規制の外におこうとするもの」だと厳しく批判しました。写真下は、党京都市議会議員団作成の「民泊パンフ」を紹介する山本陽子京都市議。
会場からは、違法民泊が急増する地域では「住民が追い出され、住めなくなりつつある」という実態の他、民泊業者との粘り強い交渉の結果、耐震改修や地域に迷惑をかけないことを内容とした「確認書」を業者と交わす(月輪学区)など、住民や自治会が苦労して状況の改善に取り組んでいる経験が発言されました。
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懇談会に先立ち、和順会館の西四辻支配人と懇談し、意見交換しました。
和順会館など旅館業法に基づき営業しているホテル等では、「お客様の安心・安全を維持するため、昼間・夜間の防火訓練や衛生管理のリスクマネジメント講習、『防火基準適合表示』(マル適)を得るための消防による立ち入り検査、指示に基づく改善を行っている」「帳場もなく、対面による面談もない民泊など、本当にありえない。お客さんとのコミュニケーションがあって、はじめて『おもてなし』をすることができる」など、貴重なご意見を伺いました。