箔画 「野口琢郎展」を鑑賞

2017年12月19日

 

遅くなりましたが報告です。かねてから招待を受けていた野口琢郎展を鑑賞(京都大丸にて、残念ながら、終了)しました。

 

野口琢郎

 

野口琢郎さんの作品は「箔画」と言われるもので、漆と箔によって表現された絵画です。

親しくお付き合いしている箔師・野口康氏のご子息です。

私は、「海と空」を表す箔画の迫力と美しさ、に思わず息をのみ、足をとめて見入りました。野口さんが「少し照明を落として下さい」と声をかけると、なんと、その絵は照明の彩度によって見え方も違うのです(私の左の絵には金、右の絵には銀の箔が使われていますが、照明の度合いによってその輝きが変わります)。美しいものを創ることで人に「癒し」を与える野口さんの創作活動に感服しました。

 

野口琢郎2

 

野口さんは、もともと京都西陣の箔屋に代々伝わる引箔(西陣織の帯の中に織り込まれる金糸の様なもの)の制作技法を駆使し、新たな美術表現を探求、箔画を創作しているといいます。

 

野口琢郎1

 

「今度、父とコラボの作品を手がけます」とのこと。今後の活躍が楽しみです。