こくた恵二のこだわりエッセー

漁業危機打開へ決意(しんぶん赤旗7月24日)

 私は、十九日に舞鶴市田井の田井水産有限会社を訪問した。京都五区の吉田さゆみ予定候補と京都府会議員団、舞鶴市議団と合同の激励と調査である。  会社側からは、原油高の影響については「定置網が中心の私とこは使用量が少ない方だが、それでも年間で倍以上の負担になる」  「みんな原油高でモロに打撃受けて、明日の出漁をどうしようかと困っているときに、政府は省エネの船を買い換えるのなら援助すると聞くが、 一九トンの船で一億五千万円かかる。そんなカネがどこにあるのか」と静かだが怒りの意見が出された。

 原油高による打撃に対して、直接的な補填が必要なことは明らかだ。

 またもう一つの問題は、「魚の値段だよ」と率直に訴えがあった。「水揚げが落ちてきている中で、漁価は一〇年前と同じ水準、  魚種によっては大幅に値下がりしている物もある。一方で設備や燃料などにかかる経費は一.五倍にも増えている」「定置網の更新には、 四千万ほどかかる」といった、漁業経営を巡る厳しい実態が浮き彫りになった。

 吉田さんからは「はまちが一本三〇円でやっていけるか」の現実があることも報告された。安すぎる魚価は、 スーパーなどの買い叩きで人為的につくられている。ここにメスを入れることが、漁業の再生の上で必要なことである。

 漁協の努力もあらためて知ることができた。獲った魚を地元の給食への提供する努力を行っていることだ。 献立作成のときから給食調理の方々と相談したり、獲れなかったときは、漁協を走り回って調える苦労話も紹介された。 漁民の心意気を踏まえて何としても漁業危機打開のために奮闘する決意を固めた。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2008/07/24

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