こくた恵二のこだわりエッセー

しんぶん赤旗6月13日号

 衝撃の大きさが解ろうというものだ。自衛隊の監視活動を告発した志位委員長の記者会見に出席したメディアの記者、 用意された百五十部の資料が全部なくなった。忘れ物がテープコーダー六個、パソコン一台、携帯電話一台。

 自衛隊情報保全隊が、国民のあらゆる活動を監視・記録していることへの怒りは全国で燃え上がった。記者会見後は、 日本共産党議員団の電話は問い合わせが相次いだ。

 地方新聞は二十社が一面で報道。中国新聞は、被爆者が「平和運動は国民の敵か」の声を上げていることを報じた。

 滋賀県の饗庭野演習場をもつ今津町(当時)の場合は、「『部落問題研究所』関係者及びP今津町議の二人は、雑誌を手交し… イラク派遣に対するTIやKZ、OBの悩み等について質問した」と克明に書かれてある。

 これは「軍」の情報機関がスパイ行為、 情報収集の名による言論や表現の自由を抑圧する憲法違反の監視活動をおこなっていることの明白な証拠ではないか。

 何が「美しい国」だ。自民党の新憲法草案には、自衛軍をつくり、「緊急事態における公の秩序を維持」することが任務と規定し、 「軍事裁判所を設置する」規定も設けている。 つまり、“軍の機密を守る”という名目で国民も憲兵隊の監視対象とし、国民を敵視し、 国民に対して銃口を向ける思想が如実に現れている。

 この現実は参院選における憲法をめぐる闘いの重要性を示している。九条の会結成三周年を迎えた。 憲法を守りぬくたしかな野党の前進がいまこそ必要だ。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2007/06/13

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